偉大なる秋篠宮悠仁皇孫男子孫殿下におかれましては、三笠宮百合子なる昆虫研究科子爵(雲取山で野垂れ死)の御息女のフィールドを侵襲されたご気分はいかがですか。私しの2013年の砌の拙いにもほどがある日本で瀰漫し人口に膾炙していたマキャベリズムの権化たる小品『君主論に関する論考』を献呈させて頂き、大戦先送りのメカニズム一環としてのマキャベリズムを体感して、かの半藤一利先生を超える我が学理を伝授させて頂く機会を設けて頂ければ今後の自主規制語彙力文字数以下略保身であります。


~~~~

2、マキャベリ『君主論』
第一章 君主政体にはどれほどの種類があるか、またどのようにして獲得されるか
『私』は、政治合理の粋を集めたものとして共和制と君主制の混合政体である。
第二章 世襲の君主政体について
『私』は世襲ではない。実力で獲得された主体的アイデンティティである。
第三章 複合の君主政体について
私は古い君主の血筋を残しその支配地域を確保するための策の一部とした。

第四章 アレクサンドロスに征服されたダレイオス王国で、アレクサンドロスの死後にも、その後継者達に対して反乱が起きなかったのは、なぜか
君主政体は、その君主の力量の多寡よりも情況の差異で事情が変わってくる。

第五章 征服される以前に、固有の法によって暮していた都市や君主政体を、どのように統治すべきか
私は占領した思想事象系につき、寡頭政治を擁立し思想量子(思想を繰るエネルギー源)という租税を取り立てている。
第六章 自己の軍備と力量で獲得した新しい君主政体について
私はGPA(Global Principality of Armana)を導入するに当たり人間の根源的な営みと言っていい「仮想敵の共有」という現象を最大限利用した。この論考はGPAの一つの帰結でありそれを形にする事である。この論考が人民を説得する有力な根拠になると信ずる。
第七章 他者の軍備と運命で獲得した新しい政体について
私は私人として暮らしながらGPAを展開しており、GPAにおいては命令を下す術を知っている。私は「言の葉」という究極の武力を自らの忠実な武力としている。
第八章 極悪非道によって君主の座に達した者たちについて
私は危ない事は思想戦のシミュレーションで一気に発散する事を志向した。
第九章 市民による君主政体について
私は、大衆の関心事に戦略合理の立場から意見を具申しており、大衆の個人単位の本音を語る事にかけては人後に落ちないと自負している。
第十章 どのようにしてあらゆる君主政体の戦力を推し量るべきか
私は戦略思想レベルでは独力で権勢を保っているが、現実の戦略レベルでは他の思想的アクターがいなければその効果的な発現をする事ができない。
第一一章 聖職者による君主政体について
『私』は私にとって神性を具備した存在とも見做される事象存在である。
第一二章 軍隊にはどれほどの種類があるか、また傭兵隊について
私は傭兵を雇う位なら、その仕事をこなすだけの能力を自分に涵養する。
第一三章 援軍、混成軍、および自軍について
私は援軍に命令を下す他国の施政者に対して思想的影響力を及ぼしており、彼らの思想的精華を実現する限りで彼らの軍事行動を活用する権利がある。
第一四章 軍隊のために君主は何をなすべきか。
私は常に日常生活の思想的生産性を意識しつつ読書に励んでいる。その結果の一環がこの論考である。
第一五章 人間が、とりわけ君主が、褒められたり貶されたりすることについて
私はその軍事的能力が市井の民間人にとっては悪にもなり得る事は十分に認識しており、普段の生活ではそれをほとんど発現しない。
第一六章 気前の良さと吝嗇について
私は必要だと思った事には金は惜しまないが、基本的に切り詰めて生活している。
第一七章 冷酷と慈悲について。また恐れられるよりも慕われる方がよいか、それとも逆か
私は『刀』という思想的ツールによって限定的影響力指向性のイメージを鍛えている。その『刀』の行使においては無慈悲であるよう心掛けている。
第一八章 どのようにして君主は信義を守るべきか
私は獣性と狡猾さを使い分けてきた。私は本当の実力を試す機会を巧妙に避けてきた。

第一九章 どのようにして軽蔑と憎悪を逃れるべきか
私は、いざという時に民間人の日常レベルでの何気ない援助を受けられるだけの思想的受け皿と根回しを行なっている。
第二◯章 城砦その他、君主が日々、政体の維持のために行っていることは、役に立つのか否か
私にとって軍備は『刀』と「言の葉」だけであるが、それで十分である。

第二一章 尊敬され名声を得るために君主は何をなすべきか
私はその社会的認知をこの論考にも求める。
第二二章 君主が身近に置く秘書官について
私をそばに置いてくれる人間を私は自分のそばに置く。
第二三章 どのようにして追従者を逃れるべきか
私は主体的に思考している。
第二四章 イタリアの君主たちが政体を失ったのは、なぜか
私はほぼ独力で戦略合理を維持している。

第二五章 運命は人事においてどれほどの力をもつのか、またどのようにしてこれに逆らうべきか

運命は必要な時以外は外す、これが私の流儀。

第二六章 イタリアを防衛し蛮族から解放せよとの勧告

私は必要のない戦争は起こさないし止める。