私の心は無主物ではない。家族によるその領土主張は国際法に照らして妥当でない。なぜなら私の心は私の物だからだ。

人間個人の心は国際法の枠組みを超越する。それに対して外交軍事行動で応じるか、文化侵略を受け入れて超克するか。

愛する事とは欠点を受け入れる事と。長所を受け入れる事に愛は不要だからだと俗説は言う。

けだし息子のように臆面もなく家族を愛する事が出来るのも長所だ。ならば愛を表明&感得&提供出来ない我が妻こそ、愛を以て受け入れるべき存在である。

逆転の錬成陣か、世界精神の陥穽か。不可能を可能にする確率変動の淵源として、私は目の前の家族を愛する。