映画「エルネスト(2017)」を見ていた。

キューバ革命からキューバ危機後への激動をキューバに留学した日系ボリビア人医学生フレディの視点から描いた作品。

学業を放棄して祖国の革命運動に身を投じるフレディに共感を覚えたが、軍医になった方が祖国のためになったに違いなく、生きている証としての革命の手応えがほしかったのだろう、という哀れみが先行する。

これはネタばれだが、入学前に医学を志す者として遊びで診ていた少年が革命ゲリラ弾圧の尖兵としてフレディを銃殺する最期に運命を感じた。

結局学生は自らの政治的運命を読み違えがちな存在であり、彼らを政治運動に動員する事に私は反対する。学生の政治的熱意は学業を修めてから発揮されるべきだ。

結論:どんなに世情が乱れても、学生の本分は学業である。