仮に、(ロシアのマスコミが言うように)今般の化学兵器使用が欧米の介入を呼び込むための狂言だとしよう。
イラクの場合と違うのは、その狂言がフセインという権力者ではなく、市井の人々によって仕組まれたという点である。
市井の人が真の民主主義を勝ち取るために武力介入を自ら呼び込む構図であり、それはアラブの春の考え方の一つと言える。彼らは精神異常者ではなく革命家だ。欧米が武力介入した場合、その事自体は事態を良い方向に導くよすがになり得ると考える。
つまり化学兵器使用が狂言であった方が真の勇者が存在するという意味で事態がコントローラブルなのであり、この点でロシアのマスコミの論調は妥当でない。欧米としてはロシアの言い分は気にせずシリア介入を逡巡すべきである。
ただ私は個人的には、私の情勢分析が的外れである事すなわち今回の化学兵器使用が狂言であって欲しいと強く願うものである。
正式の所属が反政府側かアサド政権軍かという問題ではなく、紛れもなく「私」主義過激派によるものである今回の化学兵器使用あるいは狂言は、シリア内戦の紛争強度を一段階引き上げるものであり、真の勇者の出現につながると確信する。
その意味で、グレードゲームのゲームマスターとして、私は今般の化学兵器使用あるいは狂言を条件付きで支持する。これで相当情勢分析がやり易くなり、事態もよりコントローラブルになった。
しかし極論すれば、ゴキブリに殺虫剤を使うとペットも死ぬのだ。そういう家はゴキブリをピンポイントで(スリッパ・エアガン等で)スナイプして片付けるしかないわけで、シリアにおけるあらゆる軍事行動はそうしたものに収斂せざるを得ない。シリアという家を維持するなら。
シリアのどの事象が駆除すべきゴキブリなのか?それをあぶり出すための欧米による限定的スナイプを私は個人として条件付きで支持する。
その一撃は、シリアの敵を倒すためのものではなく、あくまで「紛争を定式化するため」のものでなくてはならない。
被害者感情と権力を分かちがたく結びつける「刀」というツールを持つ「真の勇者」がシリアに出現する事を究極目的に据えた各アクターの行動は、真の名誉ある行動として国際社会の支持を獲得するだろう。
結論:あくまで「紛争を定式化する」限度で、軍事力行使は条件付きで正当化され得る。
jleo
イラクの場合と違うのは、その狂言がフセインという権力者ではなく、市井の人々によって仕組まれたという点である。
市井の人が真の民主主義を勝ち取るために武力介入を自ら呼び込む構図であり、それはアラブの春の考え方の一つと言える。彼らは精神異常者ではなく革命家だ。欧米が武力介入した場合、その事自体は事態を良い方向に導くよすがになり得ると考える。
つまり化学兵器使用が狂言であった方が真の勇者が存在するという意味で事態がコントローラブルなのであり、この点でロシアのマスコミの論調は妥当でない。欧米としてはロシアの言い分は気にせずシリア介入を逡巡すべきである。
ただ私は個人的には、私の情勢分析が的外れである事すなわち今回の化学兵器使用が狂言であって欲しいと強く願うものである。
正式の所属が反政府側かアサド政権軍かという問題ではなく、紛れもなく「私」主義過激派によるものである今回の化学兵器使用あるいは狂言は、シリア内戦の紛争強度を一段階引き上げるものであり、真の勇者の出現につながると確信する。
その意味で、グレードゲームのゲームマスターとして、私は今般の化学兵器使用あるいは狂言を条件付きで支持する。これで相当情勢分析がやり易くなり、事態もよりコントローラブルになった。
しかし極論すれば、ゴキブリに殺虫剤を使うとペットも死ぬのだ。そういう家はゴキブリをピンポイントで(スリッパ・エアガン等で)スナイプして片付けるしかないわけで、シリアにおけるあらゆる軍事行動はそうしたものに収斂せざるを得ない。シリアという家を維持するなら。
シリアのどの事象が駆除すべきゴキブリなのか?それをあぶり出すための欧米による限定的スナイプを私は個人として条件付きで支持する。
その一撃は、シリアの敵を倒すためのものではなく、あくまで「紛争を定式化するため」のものでなくてはならない。
被害者感情と権力を分かちがたく結びつける「刀」というツールを持つ「真の勇者」がシリアに出現する事を究極目的に据えた各アクターの行動は、真の名誉ある行動として国際社会の支持を獲得するだろう。
結論:あくまで「紛争を定式化する」限度で、軍事力行使は条件付きで正当化され得る。
jleo