シリアでの今般の化学兵器使用が本当に政府軍によるものか、いぶかしむ声があるようである。

政府軍による直接の使用ではない可能性はあるが、政府軍の一部に「私の尖兵」という自覚を持って人民を虐殺してあるいは私に責任を負わせようとする一派がいる事は、これまでのシリア情勢の経緯から見て明らかである。

今般の化学兵器使用は、私は、私が殺虫に言及した途端の使用であった事から、そうしたシリア政府軍内の「私」主義過激派によるものだと私は素直に解釈したのである。

ちなみに反政府軍も、人民を攻撃する兵器を破壊するという思想において「私」主義に染まっている。

私は現段階ではシリア情勢を直接コントロールする事は出来ないが、シリアで殺人と兵器破壊を行っているアクターに間接的に影響力を行使できる立場にいる。

それを積み重ねれば、混迷するシリア情勢もやがては「私」のコントロールに服すると信じるものである。

それこそが「アラブの春」の本質・本旨・本懐であろう。

jleo