「戦争論/クラウゼヴィッツ」の第一編第二章を精読した。

「他の(「戦闘以外の」と読むべきだろう)全ての条件が同じ場合に限り」「戦闘は戦争の最も重要なファクターである」というテーゼが印象的であったが、章末で自分で設定したその条件を軽く飛び越える(無視する)学問的不誠実さが見受けられた。

この学問的不誠実さはもう「クラウゼヴィッツ節」とでも言わざるを得ない。

「クラウゼヴィッツの戦争論は壮大な学問的不誠実さの体系である」という私のテーゼは確信に変わりつつある。

jleo