「戦略論/リデルハート」の第19章以降を精読した。

リデルハートが「核抑止力は巧妙な侵略に対する抑止力としては使用できず、されることもない。このような目的に対しては、核は巧妙な形をとる侵略が起こるのを刺戟し、助長する傾向がある」とゲリラの項で述べていた事は興味深い。

「戦略の極致は、いかなる厳しい戦闘もすることなく事態を決着させることである」「攪乱と牽制」「ある目標に確実に到達しようとするときには、予備目標を設けなければならない」「実際的であるためには、わが方のすべての計画に対して、それを失敗させようとする敵の力を考慮に入れなければならない」「戦争において最も多く彼我の均衡を覆すものは、敵に対して過失を強制することによるものである」「戦争の目的は、よりよい平和を達成することである」「進歩を可能にするような平和は、勢力均衡によって生み出される相互抑制によって最もよく保証される」等のリデルハート・ドクトリンは、私がこのツールの大戦略のグランドデザインをした際に強く意識したものであり(まだ同書は未読だったが)、現在も折に触れて頭の片隅に置いておく金言である。

結論:いい論が書けそうだ。

jleo