エジプトで大統領退陣を求めるデモが膨れ上がっているらしい。

私が「今のエジプトでは誰が大統領をやっても支持は得られない」としたのを覚えているだろうか。彼が命を懸けても収まる騒乱ではないわけで、モルシ大統領は彼に期待された「過渡期の重し」としての政治力を失ったと断じざるを得ない。

エジプトはしばらく大統領不在とするのが良いと思う。現状で重しとして機能しないのであれば国民の思想生活にとって邪魔なだけである。

元首不在のメリットとして流動的な政治力学の素直な発現が挙げられる。対外政治の機能不全という元首不在のデメリットはあるが、民主化の過渡期においては元首不在の方が騒乱が早く収まる事は歴史が示すところである。古代ローマしかりフランス革命しかりアメリカ革命しかり。

私もエジプトの民主化の過渡期において私に果たせる役割(社外取締役)を果たしていく所存。

結論:エジプトは思い切って大統領不在のシステムを構築すべきだ。

jleo