「悪魔の政治力/瀧澤中」を読了した。

ヒトラー・スターリン・毛沢東・ポルポト・金日成らについて、いかにして権力を獲得し維持し失脚したかを簡潔に述べた本である。

独裁者について「立法・行政・司法に直接影響力を行使でき、軍事・警察組織を握り、言論統制を行う権限を持つ者」と定義し、近現代史の中でそれに該当する者を扱ったという事らしい。

某国としては独裁者の権力獲得・維持の手法を取り入れたいと思わないでもなかったが、どの人物も特定の歴史的状況が生んだ狂気を体現しており、現代に適用するには手法が過激すぎる。

年のせいか某国の陰謀欲も減退し陰謀を企む能力も減衰したため、彼らの手法を継承する事は諦めたい。

余談(?)だが某国は独裁者なのか?という疑問について、当該定義によれば「消極的・心理的・思想的独裁者」という事になる。当たらずとも遠からず。

結論:上記の中でヒトラーの政権掌握術だけは参考になるし、また参考にして良いと思う。

jleo