長島茂雄氏と松井秀喜氏が国民栄誉賞の受賞が決まったらしい。

私が「世界政治が個人により表象される時代が終わる」とした事に対する、日本国政府によるささやかな反抗である。

ちなみに「長島氏が凄いのは伝聞でなんとなく知っているが、松井氏が国民栄誉賞を受賞するなら他にも受賞すべき人がたくさんいる」というのがネット上の意見である。

日本国がいかに抵抗しようとも世界政治の潮流に変更はないが、日本国内では(たとえ偽りのものであっても)「覇権が個人に表象される幸福な時代」を享受し続けたいのだろう。その気持ちはよく分かる。

覇権が個人に表象されていた方が政治システムを個人に置き換える事ができるため、統治する側も統治される側としてもやり易いのである。たとえねじれて未成熟な統治であっても独裁を望むエートスが日本人の国民性にビルドインされている事は否定しない。日本人は政治的にオトナになりたくないのである。

追記:日本人に対する恋愛では「政治的にオトナになる事」を強制してはいけないのである。その魅力であるところの日本人らしさが壊れてしまうので、良い関係を維持できなくなるから。つまり私がN.K.さんを諦めるのは「今は見ていたい」というファン心理のなせる業である(私はS病院ではN.K.さんのファンでありN.K.さんは世界では私のファンである)。お互いに見つめあって二人は何処に行くのだろう・・?

jleo