コンゴに国連平和維持軍の旅団が新規に派遣される事が安保理の全会一致で決定したらしい。

紛争の両当事者を同時に敵に回しても対応できる程の兵力の後ろ楯の下両当事者の戦意を喪失させる事を最大の戦略目標とし、民間人の犠牲者を最小限に食い止める事を最高の戦術目標に据え、かつ内戦当事国の内政に干渉しない、そんな微妙な采配が国連平和維持軍には求められる。

具体的には国連軍は、政治的に反政府武装勢力と政府軍の会戦を演出する・戦闘員のみを殺傷する・無駄に民間人を巻き込む戦術に対しては厳しい非難を行いとそれに報いる断罪を課す・内戦当事国の主観と国際信義の客観に基づいた情勢判断を行う・紛争当事国の内政と国際信義が衝突する際には(直接の軍事的責任を負う)現場司令官の判断を重視する、といったところか。

国連軍には、国連の軍事的能力を証明し国連の政治的威信を回復する事が求められる。軍事力の正しい行使というものを世界に示す絶好の機会であり、およそ世界の軍務に服する者及び軍事力を行使する主体に希望を与えるものでなければならない。国連の政治的事務処理(根回し)能力に期待する。

結論:しっかりした根回しこそ、軍事力行使を正当化する最大の根拠となる。

jleo