私が自分のギターの音色が気に入らないのは、一概にタッチが強すぎた事が理由のようである。

以前NHKの番組(「らららクラシック」)で鈴木大介が言っていた「ギターは恋人を抱くように持つ」というコツでピンと来た。

今日は私が今暗譜している5曲(さくら変奏曲・大聖堂・プレリュード3番・アストゥリアス・愛のロマンス)をひたすら弾いていたが、タッチを「恋人を抱くように」したところ、音量はだいぶ落ちたが音色が劇的に改善した。

Keneth hill本来の音色とは、かき鳴らす感じではなくつま弾く感じなのかもしれない。今までかき鳴らす事ばかり志向していたのでKeneth hillには悪い事をした。

これだけ高い(定価100万円)ギターならこちらの要求(劣情と言ってもよい)には何でも応えてくれる、といった若さ(人間的未熟さ)故のあり得ない願望を投影した私に責任がある。

強いタッチでかき鳴らす感じとなるとやはり300万円クラスのギターを買う必要があるかもしれない。私のタッチの強さの前には、定価20万のK.Yairiは数ヶ月しか持たなかった(音を潰してしまった)。

円熟期に入ればケネス・ヒルでもいいが、私はまだ若い。強いタッチで力一杯弾きたい(劣情をぶちまけたい)お年頃である。

というわけで、生涯の伴侶(ケネス・ヒル:妻)と情婦(新しいギター:高級娼婦)みたいな感じでギターを選びたい。

結論:これは一夫多妻ではなく、浮気である。

jleo