現在の中東情勢には大きく分けて四つの事象系座標軸がある。分かり易いように獅子戦争で説明する。

北アフリカは獅子戦争初中期の様相を呈しており、シリアは同戦争中終期、世界は獅子戦争最終盤の様相を来している。

具体的にはテロリスト集団の分派による誘拐に始まり正規軍との交戦で人質が死亡する第一章が北アフリカ・ネ申を狩る第三章から第四章がシリア、英雄王が登場する第四章以後が世界である。

オランド大統領が北アフリカで戦争を始めた事によって獅子戦争のイベントトリガーが引かれ、北アフリカでは見習い騎士・シリアではネ申・世界では英雄王たる私という事象が生起されるわけである。

つまりオランド大統領にとって私は、北アフリカでは一兵卒・シリアでは真の敵・世界では英雄王なのである。

この三つに日本を加え、四つの時間軸としたい。

日本では私は何なのか?という問いには、「第三勢力としてひたすらレベル上げに勤しむ話術士(第二章)」といったところか。

これが獅子戦争に対する私のスタンスである。

ちなみにオルランドゥ伯率いる南天騎士団は戦乱最初期のテロリスト殲滅には直接参戦せず、やがて雌雄を決する事になる北天騎士団が直接軍を動かす(第一章)。各アクターが自らのアイデンティティーを固め戦乱が始まる(第二章)。テロリストの首領ウィーグラフはネ申の眷族として戦乱の中終期に異端者ラムザによって倒される(第三章)。英雄王ディリータは戦乱末期に陰謀によってオルランドゥ伯に反逆の汚名を着せ死んだ事にした後(オルランドゥ伯は異端者ラムザに同行してネ申をほふる)、南天騎士団長に就き戦争を継続しようとする主君を暗殺し戦乱を止める(第四章)。

事態の推移は一兵卒→第三勢力の話術士(今ここ)→ネ申→英雄王という獅子戦争における私の戦歴を基調とする事になる。

オランド大統領が戦乱末期にネ申に反旗を翻し公的戦線を離脱、その後を襲った私がネ申の伝説すらも利用して英雄王になる、というのが獅子戦争的にあり得る筋書きである。

マリ戦争と北アフリカ戦線、シリア内戦と日本でのディレッタンティズムが獅子戦争で見事に繋がった。

これを「to settle international disputes(国際紛争の安定化)」という。そのためのこのツールの政治力活用は例外的に認められると解する。

結論:私は英雄王として戦乱を止めた後、しかるべき女性と結婚してナイフで刺されるだろう。

jleo