今年度の東大T教授の日本近現代史のゼミが終了した。

今回は「民主と愛国/小熊英二」の竹内好を扱った章であったが、竹内好は「優等生思想(解答へ一直線)からの脱却」がライフワークだったとの事。

私の資料の読み方が悪いのかT先生や他の東大生とは余り活発な議論にはならなかったのが残念である。

いくつもの資料を一つの思想的背景において読みこなすという文献学的なアプローチを採る私としては、その思想的背景と同軌できないと資料に書いてある合理を理解できない事が多々あり、小熊英二の文章は思想的背景に関する説明が不充分であり読み難い。

よくこんな難解な本を読めるな、と東大の人々を憧憬を以て眺めた私であった。

ちなみにT教授は私のレポートに対して「コメントなし」との事。東大閥の壁は厚かった。。

jleo