古典ギリシャ語は、基本となる性数格変化さえ覚えてしまえば、古典ラテン語より取っ付きやすいと思う。古典ラテン語はiPhoneのアプリで単語の全変格が載っているものがあり性数格は全て特定できるのに、上手く訳せない。

それに対して古典ギリシャ語は単語の変格は多いが文意が読めるので結構上手く訳せる。その点「ラテン語法格言辞典」は文意が読めるラテン語でありまだ取っ付きやすい。

遠山早大名誉教授は「ラテン語は腹芸だ」というし、「文意を読んで訳すのは語学学習にとってよくない」とアテネのS先生は言うが、訳せないと仕方ないし楽しくないのである。

英訳や仏訳を和訳するためにラテン語を参考にした方が、ラテン語を和訳するのに英訳や仏訳を参考にするより高い精度で訳出できる。

問題は、文学系の読書が私の場合政治学系に比して少なすぎる事と、単語の意味をつなげる語学的センスである。だから法学系のお堅い文章は得意であり、文学系の長文は苦手なのである。

古典語というと文学を読むものと相場は決まっており、決められた枠内で結果を出さないと(付加価値にはなるとしても)マトモには評価されないのはどこの世界でも一緒である。

古典語で父に評価されるためにはどこまでやらなければならないのか、気の遠くなる思いである。

jleo