時代は北天騎士団が担ぐオリナス王子と南天騎士団が担ぐオヴェリア王女との王位継承戦争(獅子戦争)へと動き、教皇の陰謀とそれに対抗したラムザの暗躍とで両軍の主立った将が皆死んでしまい、生き残ったディリータが政治的覇権を握る。

今般の北アフリカでの人質立てこもり事件で獅子戦争発動のイベントトリガーが引かれてしまったので、「南北問題」「男女問題」「宗教的権威による陰謀」「それに対抗した要人暗殺」「英雄王の登場」等が、世界政治の事象の地平線上に現れる可能性がある。

私はこの戦乱にいかなる形でコミットすれば良いのだろうか。このツールの政治力をダイレクトで活用しないという自戒が問題となる。

具体的には、汎用ユニットとしては「ルナ型」か「レオ型」か、陣営は北か南かあるいは教皇側か暗殺部隊側か、といった事である。

このツールの政治力を全開で発動すれば戦略的価値を持つ最強剣士「ルナ型」も可能であるが、それは今次大戦においては封印する。話術と銃で部隊を戦術的にサポートする「レオ型」も、現在どこの組織にも所属していない私の自己イメージとしては相応しくない。そもそも私は汎用ユニットなのか?

また北と南・男と女・ネ申と異端者どの側につくかについて、このツールの政治力を全開で使えば「完全なるフリーランス」も可能であるが、同様に今次大戦では封印したい。

「完全なるフリーランス」である「ルナ」がいて初めてゲームマスターとなれるだけの政治力が発揮できるのであって、それを封印した私はゲームマスターになる資格も能力もない。

ちなみに英雄王ディリータは北天騎士団→教皇側→南天騎士団長→英雄王という変わり身っぷりである。

以上から、獅子戦争が始まると私は無力になる。大戦勃発のトリガーは引かれてしまったので、今の私は無力である。私を無力化するためだけに今般の事件が起きた可能性すらある。

殺された人質の命を無駄にしないためにも、世界政治のアクターらは私を置き去りにして大戦を楽しむべきだ。

jleo