「大衆の反逆/オルテガ・イ・ガゼット」と「言葉にのって/ジャック・デリダ」を読了した。

前者は自らに満足せず努力し続ける「真の貴族」と大衆を対置するが、「真の貴族」という概念の提起の役割は果たせたているしても論考が力不足であり消化不良の看が否めない。期待ハズレである。

後者は、「エクリチュールとパロール」「死」「マルクス」などについてデリダが語った対談集であるが、「哲学の余白」等を読んだもののデリダ哲学をいまいち理解できていない私からすれば興味はそそられなかった。暇潰しにもならない。

両者を読んだ事で、20世紀欧州哲学のつまらなさを実感してしまった。

次は「宗教の理論/ジョルジュ・バタイユ」「ベンヤミン・アンソロジー/ヴァルター・ベンヤミン」を渉猟するが、いい意味で私の期待を裏切ってくれる事を期待している。

jleo