アメリカ

リビアで、コーランを侮辱したとされる映像に腹を立てたイスラム教徒がアメリカ領事館を襲撃し、死者が出たらしい。

アメリカが反イスラムと見られるのは対テロ戦争を経た今では定着してしまった見方であり、アメリカがそれを返上するには(私を合法的に脱構築するなどして)覇権を取り戻し、その覇権においてアメリカが反イスラムでない事を行動で示すしかない。

私はアメリカが覇権を取り戻す事には積極的には協力しないが、世界精神の認識領域を開放系にしておき、覇権にふさわしいと判断された事象が現れた場合には素直におとなしく覇権を委譲したい。

アメリカは過去の覇権に伴うしがらみに埋没してしまうのか、それとも新たな世紀の覇権をつかみとるのか。新たな大統領に課せられる課題は重い。

また、「ムハンマドは嘘つき」という言説に対しては、「ムハンマドは幻覚を合理的に体系化できた偉大な精神障害者の一人。イスラム教に限らず宗教的な覚者は皆そうである」という私見をぶつけておきたい。

神とは神性が介在した共同幻想の産物であり、その神性を感得できない外部の事象を合理的に取り込みあるいは打ち破る事ができると、それは宗教になる。つまり、それに取り込まれなかった事象にとってはその宗教は幻想なのである。

アッラーが偉大なのは人間界・自然界の偉大な事象に関する良い形容詞を関係妄想的に共有しているからであり、アッラーそのものは不可知である(カール・バルトの神観に通じる)。

アメリカにアッラーの祝福のあらんことを。

jleo