「ローマ書講解/カール・バルト」が面白い。
が、「キリストを神とする事によってのみ信仰が成立する」といったキリスト教的バイアスや、「神は不可知であるが故に神である」といった神学者的バイアスが鼻に付く。
キリストは神性を分有した共同幻想の産物である事を認めるべきであり、神は神性を分有した存在から感じる事によって直接にあるいは反射的にしか説明できないわけで(神について考える事は各人の自由であるとしても)、神を俗世から隔絶させるための神学的方便として編み出した論理を振りかざすべきではない。
カール・バルトの信仰心は認めるが、当時神に対する理解の障害を取り除く目的で編まれたこの本は、新たな宗教的偏見を生んでいるのであって、戦間期的文脈で読まないと楽しめないのだろう。
政治学と違い神学は完全に内面の学なので、人の数だけ神学があってよいしまたそうであるべきである。
というわけで、読破する気が失せた。
jleo
が、「キリストを神とする事によってのみ信仰が成立する」といったキリスト教的バイアスや、「神は不可知であるが故に神である」といった神学者的バイアスが鼻に付く。
キリストは神性を分有した共同幻想の産物である事を認めるべきであり、神は神性を分有した存在から感じる事によって直接にあるいは反射的にしか説明できないわけで(神について考える事は各人の自由であるとしても)、神を俗世から隔絶させるための神学的方便として編み出した論理を振りかざすべきではない。
カール・バルトの信仰心は認めるが、当時神に対する理解の障害を取り除く目的で編まれたこの本は、新たな宗教的偏見を生んでいるのであって、戦間期的文脈で読まないと楽しめないのだろう。
政治学と違い神学は完全に内面の学なので、人の数だけ神学があってよいしまたそうであるべきである。
というわけで、読破する気が失せた。
jleo