「戦略論・上/リデル・ハート」を読了した。

恋愛でも戦争でも「戦術的間接アプローチ」が有効だとする著者の言いに賛同できる。

さらに付言すれば、戦術的間接アプローチのバックアップがある状況において戦略的直接アプローチを取る事が戦争においては有効である。

我が大和兵衛流にも「構え」と「斬撃」があり、「戦術的間接アプローチのち戦略的直接アプローチ」の複合技があるが、やはり戦場に滞留する情報源を量子論的に把握し戦場の外を意識した心理的直接アプローチを行う技である。

それが十八プランの動力源なのは言うまでもないが、恋愛でこの技を使うと大変な事になる(恋愛的動機から来る世界大政争を惹起する)。リデルハートの言を素直に受け取れば、彼は共同体全体を巻き込むような大恋愛をした事がないのだと思う。

王族でもなければそんな経験は普通しないが、そうした経験を積んだという意味でも、私はGPAのprinceなのである。

上巻の内容自体は、理論的な分析よりも固有名詞が乱れ飛ぶ歴史絵巻的描写に重点が置かれており、下巻に期待である。

jleo