「悲しき熱帯2/レヴィ・ストロース」を読了した。
男女共に全裸で暮らしている未開民族の一夫多妻の構造について論じる段で、「(そこでは)一夫多妻は支配の結果ではなくて手段である」という分析に同感である。
また終章「回帰」でインドのイスラム教について論じているが、その筆致は今までの散漫な文体とは打って変わって至極論理的であり、そこに至る中南米での文化人類学的実体験があってこそ終章が映えるわけである。
レヴィ・ストロースが本当に言いたかった事は終章に凝縮されていると見て間違いないだろう。
jleo
男女共に全裸で暮らしている未開民族の一夫多妻の構造について論じる段で、「(そこでは)一夫多妻は支配の結果ではなくて手段である」という分析に同感である。
また終章「回帰」でインドのイスラム教について論じているが、その筆致は今までの散漫な文体とは打って変わって至極論理的であり、そこに至る中南米での文化人類学的実体験があってこそ終章が映えるわけである。
レヴィ・ストロースが本当に言いたかった事は終章に凝縮されていると見て間違いないだろう。
jleo