ちょっと国会中継を見たら「消費税増税は何故今でなければならないのか」と質問していた民主党議員がいた。

野田首相は「社会保障改革は待ったなし(財政の事情)」「欧州債務危機による三党の危機感の共有(政界の事情)」と答弁していたが、「マニフェストを破棄した民主党として政治的結果を出すため(党略)」「IMFが日本は消費税を上げるべきと提言したから(外圧)」「私が消費税増税を声高に唱導したから(政治合理)」を加えるべきである。

つまり消費税法案に反対するか棄権した議員は、小沢一郎氏の政略に乗るかその五属性のうちのどれかに強く反発するかしたのである。

参議院ではより理性的な討議が為されるだろうが、議員間に消費税増税法案に対する違和感はあっても積極的に反対する理由は見当たらず、可決・成立する公算が高い。

このように我が党の政略は、当てにならない日本人有権者の投票行動ではなく世界人民としての日本民の意思表示に準拠しており、結果的に実質論から言ってより民主的である。

jleo