「永続革命論/レオン・トロツキー」を読了した。

最後に永続革命論の具体的理論(農民階級との協力が不可欠・社会主義は国際的に展開して初めて完成する等)について少々言及があるだけで、全編通じて当時(1930年代初頭)のロシアの政局と旧友・ラデックに対する反論ばかりであり、正直期待はずれであった。

トロツキーは革命がなければ革命家にはならなかっただろう。彼は「革命が革命家を作る」典型例と言える。

ただ、同志によってスケープゴートにされた史実のレオン・トロツキーよりも、文筆活動と音楽干渉に専心する我が党のレオン・トロツキーの方が幾分かは幸せそうである。

次は「ロシア革命史4/レオン・トロツキー」である。

jleo