スーパーローとスーパーハイを同時に充実させるためには、ミドルから手を引いてローで「溜め」を作りハイに一気に斬り込む事が必要である。

ミドルが捨てられないとすればハイかローに寄らざるを得ず、スーパーハイかスーパーローが疎かになる事は避けられない。

人間の体力・思考力の限界から、貴族的不労所得など受動的ミドル充実措置がなければ、スーパーハイとスーパーローを充実させつつミドルを担保するのは不可能である(私見)。

その点で貴族政治は優れている。

ミドルは受動的にこなして余力を蓄え、スーパーハイではnoblesse obligeを実践しスーパーローではこれでもかと試行錯誤する、そのような貴族政治が世界レベルでの私の理想である。

翻って日本国では、ミドルを能動的にこなす事を強いてスーパーハイかスーパーローをないがしろにするような国策がまかり通っていた時期がかなり長かった。

私は、それに毒される事なくミドルに関して日本国の国策とは無関係にミドルを受動的に切り抜けられる経済状況にある事を、親と神に感謝したい。

jleo