ロムニー氏は、「私は、難民ぐらいの生活を送っている最貧層の事は気にかけているが、そのちょっと上すなわち日本国憲法に言う『健康で文化的な最低限度の生活』を営んでいる層の事は余り気にしない」とすべきであった。

そういう層は、案外日々の生活に喘いではいないからである。

ただ、ロムニー氏やオバマ大統領がその支持を繋ぎ止めたい「中間層並みの暮らしをしたいという願望をもて余す貧困層」に関しては、私は感知しない。

正義すなわち「為す処を得」とは、主観的願望と客観的状態が一致する事である。従って、身の丈に会わない夢を持ち続ける事は正義に反する。

アメリカの貧困層が中間層になれるだけの経済成長は、大戦が起きたりしない限り出来ない相談である。

私は、アメリカの貧困層は身の丈に合った経済を営むべきと主張する。こういう事をきっぱりと告げ幻想を打破する事こそ、21世紀のアメリカ大統領の仕事と考える。

jleo