「国連安保理と日本/白川義和」を読了した。

北朝鮮の核実験を巡り当時安保理議長国であった日本がどう立ち回ったかについてのルポルタージュと、日本が安保理に議席を占める事の重要性から見た安保理改革の提言であり、手前味噌な感じもする小論である。

結論部分で「日本としては、安保理に何かしてもらうのではなく安保理を利用して何をするかだ」としていた部分にはキナ臭いものを感じた(私としては「安保理に何をさせるか」だと想っている)。

世界大戦に際して総会を国会とし安保理を内閣としprinceを元首とする疑似世界政府が現出する事は私の行動から言っても明らかであるが、日本が確たる政策もなく国会議員ではなく内閣の議席を欲しがる意味がわからない(私は刀遣いというトピックに関して政策があり、貢献もしている)。

私は国連安保理常任理事(UN security council permanent member)を思想的立脚点としているが、政治合理の究明度合の減衰や私心の表出などそれに相応しくないと感じる事があったら、いつでも退任する事ができる(自己申告)。

逆に言えば自己研鑽と政治的貢献が求められる大変な地位であり、日本が戦争なしでそれを遂行できるとは想えないというのが世界の総意であろう。

jleo