私の権力観は「権力の受容素体としての個人がおりその振る舞いが権力に行き道にある程度影響を与える」というものなので、「個人がいて相互の関係の中に権力が存する」という権力観を持つ人には多少違和感があるかもしれない。

社会システム分析としては後者の権力観の方が分析因子として強いが、権力システムを人間の内心の分析に応用する際には「権力なるものが心の中に滞留しておりその運用を人格が決定する」という権力観の方が感得しやすい。

どちらの権力観も強要するつもりはないが、社会システムを内心に取り込んで分析するという思考様式上(境界線上は量子力学的に分析するので実値に不都合はない)、私は前傾の権力観を持っている。

jleo