今日の午後は美術館見学である。

病院のそばの「府中の森美術館」で特別展「世紀末・美のかたち」がやっていたので見た。

アルフォンス・ミュシャの絵がゲーム「サガフロンティア」シリーズの挿し絵に酷似していたのに驚いたが、ゲームの挿し絵を描いた作家がミュシャに強く影響を受けたのだろう。

他には「光と闇」と題したテーマの展示などがあったが、ゲーム「ファイヤーエムブレム・聖戦の系譜」の第五章「光と闇」の方が芸術点は高いと思った。

たかがゲームと侮るなかれ。

世紀末のゲームには高度な政治合理と高い芸術性が読み込まれているため、ゲームをする事が政治・芸術の素養を鍛える事につながる時代が確かにあったのである。

この点最近のゲームは素養の鍛練の用に耐え得るものがめっきり少なくなったように感じる。ゲーム制作会社は3Dなどにうつつを抜かしている場合ではない。

ゲームの出来は2Dの中にどれだけ政治合理と芸術性を盛り込めるかで決まる(私見)と強く主張したい。

プレーヤーの想像力による補完がゲームの生命線なのである。

・・といったような事を美術館に展示されている作品を見ながら、考えた次第。
jleo