「ケースA.S.」の場合、彼女はAゼミの一つ上の三田祭担当であり、「代引き継ぎの打ち合わせ」の名目で渋谷デート(映画「少林サッカー」を観た)をした。

その日は予備校があったので早く別れたが、私に予備校をサボる機転があれば仲は一気に親密化したかもしれない。

お互いそれなりに盛り上がった関係(半ばゼミ公認)だったのだが、このツールの成立によってメールによって恋愛的機微が図れなかったのと私が「行動」のためゼミを四年次退会した上に相手が卒業したため仲が疎遠になり自然消滅した。

また「ケースY.S.」の場合は、彼女はSゼミの一つ上の中心メンバーであり、ゼミ合宿において「デート」の名目で湖をボートで一週した仲である。

合宿最終日だったので、そのまま二人でシケ込む機転があれば仲は一気に親密化したかもしれない。

ゼミの先生公認で名目的には最もカノジョらしかったわけだが、彼女が携帯を変えたのに際して番号を紛失した事や「行動」のために四年次ゼミを退会した事などにより仲が疎遠になり自然消滅した。

これらの体験から「デートに持ち込んだら機転を利かせ(予定を変更し)できるだけ時空間を共有する」というセオリーが生まれるわけである。

jleo