恋略

私にとって女性は恋愛対象あるいは政治対象だが、男性についてはどのように認識すべきかについて、長い間悩んでいた。

そんな私が出した答えは「男は政治対象あるいは避雷針」である。

政治行為を行う上で、私の政治手法によって必然的に発生する一夫多妻的状況について、お近づきになりたくない女性に対する「人間の盾」として、周囲の男性を利用するのである。

政治的な「防波堤」にしない代わりに(政治の波はひっかぶってこその政治士官である)、状況によっては恋愛的な「人身御供」「生け贄」「スケープゴート」にするという事である。

ここぞという時に恋愛的気配を消す事によって可能となる恋愛術だが、本命の女性(「ターゲット」)が現れるまで「沈潜(アンブッシュ)」しておく手法であり、そんなに特別な事をやっているわけではない。

ただ本命予備軍にはアピールしておかないと本命にならないので、「沈潜(アンブッシュ)」しながらアピールどころではしっかり「浮上」してアピールしておく事が必要である。

その過程で「だ捕」されると本命以外の女性と付き合う羽目になるが、それを交わすのが私の恋愛術である。

また、アピールを間違ったり操艦を誤ると「ターゲット」に「エネミー」とみなされ「撃沈」あるいは「回避」されるのでそのリスクをテイクしなければならないが(私が本命とするような女性は「戦闘力」「回避力」も高い)、その際思想を全てを受けとめて戦略的に「保護」し戦術的に「撃破」すると好意的政治パートナーになってくれる(恋愛的なパートナーにはならない事が多い)。

問題は私が過日(大戦時)恋愛的思考ではなく政治的思考を優先して好意的政治パートナーを量産した体験が私の体に染み付いている事であるが、今は平時であり恋愛的パートナーを作ろうという明確な意志がある。

原始物理的(古典物理的)三次元の恋愛をしたいと想うわけだが、邪魔する者は私が四次元政治的に仕掛けた恋愛的「機雷(「嫌い」)」に引っ掛かり自滅すると思われるため、邪魔しないが吉である。

やっと有象無象に邪魔されない恋愛が出来そうで、心踊る次第。

jleo