韓国大統領が日本に求める「正しい歴史」とは何か。

私は「第二次大戦で無理に動員しなければ、それなりに円満な植民地政策だった(二十世紀半ばには植民地政策は時代遅れになるとして)」と想っている。

台湾の植民地政策はインフラの整備や反乱の鎮圧などに実績があるが、朝鮮の植民地に関してそういう話は寡聞にして聞かない。

おそらく朝鮮王朝の皇太子の処遇などから考えて、緩やかな思想的な植民地政策だったのだろう。

当時は「日韓の結婚」と言われたわけで、日本と朝鮮は当時の感覚におけるまさに夫婦のような思想的関係にあったと思われる。

ただ当時の感覚といっても日本国民法に「妻の無能力」の規定があるなど男女同権とは言い難く、それが国際政治上の植民地政策に反映されたであろう事は想像に難くない。

日本は伝統的にプライベートな関係理論をパブリックに適用する嫌いがある事からも、その事が窺われる。

・・という私の歴史認識は学会の趨勢ではないが、おそらく「正しい歴史」である。

玲央