日本は戦争を理性的に遂行する事はできない、とは伯母の言である。

また北朝鮮に戦争を仕掛けたとして核兵器による攻撃がないという確証はない事、戦争になると最初に犠牲になるのは社会的弱者である事などを理由に、戦争には断固反対との事であった。

いち有権者の言として傾聴に値するが、精神障害者という社会的弱者は戦争になったら徴兵はされないにしても真っ先に社会保障が打ち切られるという言は日本は理性的に戦争を遂行する事が出来ないという前提に立っており、私が企図する戦争とは似て非なるものである。

また北朝鮮の核兵器使用は活人剣(戦乱を止める剣)か究極的自衛のための使用に限定されていると確信している。

「核兵器を解体するため」の戦争であれば究極的自衛に北朝鮮を追い込む事もなく、また戦術核では思想的に戦乱を止める事は出来ても軍事的に戦乱を止める事はできないため、北朝鮮が軍事的に核兵器を使用する事はないと想われるからである。

このように思想的には裏付けがある対北朝鮮戦争であるが、現実に米韓と合同で対北朝鮮の戦端が開かれた場合、米韓軍事演習でもあったように北朝鮮の政権転覆まで行ってしまう可能性は高い。

そうなると究極的自衛のための核兵器使用の可能性が観念されるため、対北朝鮮の戦争は「日本による核兵器解体」のみを目的としなければならないジレンマがあるのである。

そこまでの条件が満たされ日本が我欲を出さなければ(北朝鮮に植民するといったような事を考えなければ)、私の企図する戦争は巧く行くだろう。

玲央