北朝鮮が核兵器を運用するなどの行動に出ない限り、六者協議は具体的に進展しそうにない。

だからと言って北朝鮮の核兵器運用を誘発するのは愚であるが、日本国が北朝鮮に対して非核化の戦端を開く事は日本特有の政治思想(名誉感情保全のための誤想過剰防衛気味の自衛権行使:北朝鮮に伝播している)から言って理に適っている。

それが戦闘行動を取る必要はないが、日本国は北朝鮮にもっと「(北朝鮮が良く使う表現である)攻勢」を仕掛けてよいと想う。

具体的には日本人拉致は人材交流として半ば解決済みであるとしつつ、核兵器保有問題に関しては被爆国としてもっと積極的に発信すべきであろう。

ちなみに私は北朝鮮の核兵器保有は理解するが、合理的で理性的なものとは認めない。北朝鮮非核化のためには戦争も辞さないのが私の立場である。

この点、ロシアのラブロフ外相は「六者協議のメンバーは紛争を誘発するような行動を避けるべきだ」としたが、これは主に私に対する牽制になっている。

また北朝鮮は非核化のために米韓合同演習を中止するよう要求しているが、これは「北朝鮮の核兵器は戦争抑止のためである」と吐露したに等しいのであり、北朝鮮が実戦で使用する可能性は核兵器廃絶のためと究極的自衛のために限定されていると見てよいだろう。

私は(戦争の危険を犯してでも)、六者協議が東アジアの恒久的組織体として発展する事を願っている。

jleo(玲央)