日本政府が日米共同開発中のMD用の新型ミサイルの第三国輸出を認めるとの事。

例えば核ミサイルが刀だとしたらMDのミサイルは鞘であると言えるため、その理論で考えればMDミサイルの第三国輸出は武器輸出三原則には抵触しない。

ただ「鞘で殴る」事もできると考えた場合鞘も武器になり得るので、MDミサイルの第三国輸出は武器輸出三原則に抵触する。

ミサイルそれ自体が武器であるという事を考えれば後者の立場に立つべきとも想えるが、核兵器の特殊性を考えれば前者の立場に立つべきとも想える。

日本国防衛大臣は前者の立場に立っており、「武器輸出三原則」ではなく「兵器輸出三原則」という解釈なのだろう。私もそう想う。

ちなみに日米共同開発自体も武器輸出三原則に抵触するという見解もあるが、兵器になり得る技術の輸出が直ちに同原則に抵触するというのは行き過ぎであろう。

遠山拝