99年12/3 9:00~10:00ぐらい
昨日ぼんやりとがむしゃらにときメモをやって、普通にグッドエンディングを迎えようとしていたとき、突然不可抗力なイベントによってバッドエンディングになった。何人かいる女の子から好きなのを選んでアプローチするというゲームの性格上、必要以上に誇張された個性を考えてキャラを選ぶわけで、その個性以外にそのキャラを決定する要素は皆無といってよい。一番個性の弱い、有象無象ともいえ、現実的にも大量に存在し得る女の子を選びテキトーにやってゲットしようとしていた私は、ゲーム中における友人が不条理ながらその子を奪ったことを考え、今までにない強い感情が込み上げてくるのを感じた。有象無象といえど一人の人を思いつづけることの強さ、純粋さを確信してしまったのである。今まで、僕の好きになった女の子は初恋を含めて全てが周囲における比較対照の結果の感情に過ぎなかったと思える。それは当然のことなのだろうが両親の例もあって浮気を是としない心理において、比較で好きになったとしてもやがて環境が変わってもっといい子が出てくればそちらになびいてしまうことを極度に恐れていた。
クラスで一番かわいい、明るい、頭か、(ママ)いい、など、比較が恋愛感情の帰因(ママ)となっていた自分はもう人を本当に好きになることができないのではないかと思い、恐れ、伴ば(ママ)あきらめていた観がある。
しかし、比較でなく一人の人を思いつづけることのなんたるかを痛感させてくれたものがなさけないことだがゲームだった。と同時に今までにない熱い思いが胸にこみ上げてきた。私は彼女が好きだ。今まではぼんやり“かわいい”程度のものだった。確かにかわいい。家も近い。そんなことじゃない。とにもかくにも彼女が好きだ。恥ずかしさ以前にこみ上げてくるこの思いをはき出さないと何も身に入らない。
10:30 やはり男子校のいいところは女性を比較して好きになることを物理的にやりづらくなる環境だと思った。
外見子供っぽい私がマセている彼女を落とせるものなのか