純正大和の依り代として和製大和とのリンケージを宿命づけられた皇女は、和製大和の依り代たる政治士官との恋愛を待ちわびていた。
皇室の不慮から始まった対テロ戦争に政治士官が全力で参戦した事について賛否を交錯させつつも傍観の姿勢を貫いていたが、国際情勢の定式化に伴い国内に転戦した政治士官を図らずも全力で迎え撃つ事になる。
本来であれば、不可抗力により発生するはずだった第三次大戦を尻目に恋愛するはずであったが、政治認識を持たない第三者の介入を招いたため政治士官の機転によって全方位展開の恋略を公務の名の元に主導する事になる。
皇女の恋略が大戦の終戦工作として機能する事績が明らかとなり、それをマネジメントする政治士官の必要性が再認識されたが、自称政治士官を恋略より排除するシステムに不備が認められた。
結果として、大和機関展開の名の元に行われる全方位展開の恋愛が社会的に許容されてしまった事は後に禍根を残すに違いない。
刀遣い・遠山玲央