先日購入した携帯電話の調子が何か変である。
アルファベットが入力できないのはまだ機能を把握していないからかもしれないが、ひらがな入力でボタンを連打すると常用漢字にない漢字が勝手に出てきたり、普通の駄文を打とうにも変換候補がなぜか関連のない女の子言葉の羅列を基調としていたり、変なタイミングで効果音が鳴ったり、突然キー入力が出来なくなったり、外部から何かが干渉しているのかあるいはただ単に調子が悪いだけなのか、とりあえずメールを打つのにも一苦労である。
まだメールアドレスは誰にも教えていないが、とりあえず迷惑メール対策も兼ねて、「自分のパソコンのアドレスに考えをまとめて送るだけ」という、ここ七年やっている作業を再開した。
ブログに逐次アイデアを収束してアップしていくつもりだが、この作業がそれなりに生産的である事はここ七年の研究業績の成果が出つつある事から言ってとりあえず否定する必要はないようであり、ここの所封印していたエロい事を考え始めた冬の午後であった。
で、卑近なエロと言えば迷惑メールだが(私見)、迷惑メールはエロいキーワードが目白押しであるとしてもいまいちピンこないか言葉を追って行っても碌な画像がないのが常であるが、なんだかよくわからないルートでドエロな観念が伝わってくるのはなんとかならないものか。これでは日常生活全てがエロと化して仕舞いかねず、言葉のエロさを識る者としては、迷惑メールはエロ過ぎであり、なんとかならないものか。
あとエロと言えば、最近「あすのよいち」という少年漫画を大人買いしたが、あれはエロい。あのような現実が現出した場合、読者担当が大量発生してなんだかわからない恋愛状況が現出する可能性を憂慮しつつ、普通に読みこなした。
同作は、武士武士言いながら木刀を振り回す犯罪者(暴行)と、なんとか流を継ぐとか継がないとか言っている犯罪者(公然猥褻)、どっかの御曹司らしき犯罪者(脅迫)、プライバシー侵害(違憲)、共謀共同正犯殺人罪未必の故意等々のオンパレードであり、実は法律議論の対象として有益である。
全編を通じて信義則が重んじられている点は評価していいのかどうなのか、最高裁が信義則を論旨の主要理由に掲げた判例がついこないだ出ていた記憶があるが、結局のところ信義則が守られていればいいのかどうか、またあの漫画で恋愛観を醸成した相手の相手をするのは大変そうだな~などと考えつつ、全学際的な議論が待たれる。(結論から言えば、趣旨が全うされていれば文言に厳格にこだわる必要はない)
また同作は、政治思想的エートスとしての那子(吉田親司「那子様の聖戦」参照)と何故かリンクしており、大戦を誘発させようとする日本社会の政治的機運をこれでもかと感じる一作である。あぶねー。
そもそも、遵法精神のかけらしか感じられないようなドエロ漫画は、その現実的影響力を考慮し、普通に書店に並べるにしても店員による監視体制の強化及び親族や先達のそれとないフォロー(抑制)が必要である事は論を俟たない。
あんな漫画を普通に買える日本はどうなのか、もっと修行しようと決意した冬の午前三時である。
ヒトラーおじさんの「我が闘争」を普通に買えるのはありがたいが、あんなどエロ漫画を普通に買えるのも、おじさん予備軍としてはありがたいと言えばありがたいが、青少年に対する影響を考えると云々かんぬんどうたらこうたらであり、彼らが大人になった時が楽しみである(謎)。