アドルフ・ヒトラーは、周りのナチ党員が勝手な判断を積み重ねて行った犯罪を追認しただけかもしれない。


「ヒトラーのテーブルトーク」でヒトラーは「宴席でうっかり口をすべらす」といった感じで「ユダヤ人なんていなくなればいい」と言っているが、自らユダヤの血も混じっている彼が軽々とそんな事を口にするとは思えない(ヒトラーが自身にユダヤの血が混じっていたことを知らなかった可能性はあるが)。


たとえ普段からそのような事を思っていたとしても、公の席でそんなことを口走ればどうなるか、IQ185の大天才たるヒトラーなら予測できたと考えるべきであろう。


問題は、彼のテーブルトークがパブリックな扱いを受けていたことである。


彼の演説は多分にテーブルトーク的な要素を持っていたため(ナチ党結党初期は何度もビアホールで演説会を開いている)、彼の従者がテーブルトークを政治的演説として受け止めた可能性は高い。


ちなみに彼の主著である「我が闘争」では、ヒトラーはユダヤ人に対してはプラスの感情を持っていない事を明言しているが、「いなくなればいい」というほど強いものではない。


一般に流布している「ヒトラーがユダヤ人虐殺を命じた」という言説は、ユダヤロビーの影響を強く受けたアメリカの戦後処理によるものであり、一部の反ユダヤ主義者の言う「ホロコーストはなかった」というのは明らかに事実に反するとしても、ヒトラーが積極的にユダヤ人虐殺を命じていたかどうかについては大いに疑う余地があるだろう。


アドルフ・ヒトラーは、第一次大戦の英雄(情報伝達兵)として、第二次大戦は田舎の酒場の飲んだくれとして過ごし、戦後始まる冷戦で大活躍して「ヨーロッパ連合の父」と呼ばれるべき不世出の天才であったと某は思う。


彼アドルフ・ヒトラーを我が党のテーブルトーク担当役員に任命し、謹んで冥福を祈りたい。