チートリーフはさておくとして、「トラキア776」では指揮値というものが結構重要である。


指揮値1につき全味方ユニットの回避率と命中率が5%アップするわけだが、「渡河作戦」で敵の指揮官として登場するサイアスは指揮値がなんと10である(のちに仲間になると3~5に減っているが、それでも強い)。


ちなみに、グランベル皇帝アルヴィスの子供が聖戦士ファラの直系を受け継がなかったため、ヴェルトマーの将軍アイーダの息子である宮廷司祭サイアスがファラの直系となるが、サイアスはクラスの関係で聖炎ファラフレイムは扱えない(トラキア776は聖戦の系譜のストーリーを補完する役割も果たしてる)。


そこで、チートリーフ(指揮値10)をぶつけて正面から激突するか、会話イベントを起こしてサイアスを撤退させ弱体化した敵を叩くかということになるが、普通のプレイではリーフの指揮値は1~2であり、サイアス率いる敵軍とまともにぶつかるとかなりの損害を被ることは避けられない。


また、そのステージにはフリージの将軍ラインハルト(指揮値5)とアイーダ将軍の父コーエン伯(指揮値4)がおり、チートによって王者の剣(二回攻撃・必殺率高・武器スキル:カリスマ;周囲の味方に10パーセントの支援効果)を全員に持たせて臨んでも、指揮値・支援効果はほぼ互角である。


そこで戦略としては、コーエンとサイアスのバサーク・スリープ・サイレスによる状態変化攻撃にレスト(状態異常回復)で応じて杖を使い切らせ、ラインハルトのゲルプリッターを正面から撃滅してオルエンとラインハルトの会話イベント(聖なる剣入手)を起こしてそのまま押し切る、ということになりそうである。


支援効果が互角の場合純粋な強さと武器の性能がものを言うわけだが、そこらの帝国兵では解放軍の精鋭には太刀打ちできないし、王者の剣の性能もあり、おそらく無傷とはいかないまでも、シューター(長距離攻撃)に気を付ければまず負けることはないと思われる。


つまり「レストの在庫がなければ会話イベントを起こす」ということになるだろうが、レストはチートで増やせるため、チート縛りをしていない今回のプレイではサイアス・コーエン・ラインハルト率いる帝国軍と正面から挑んでみることにする。


ちなみにサイアスの指揮値などに見られるように、どうも「トラキア776」はプレーヤー側がチートすることを想定しているような節がある、不思議なゲームである。