前編の内容を要約すると、イザークの辺境・リボー族長による地方反乱に乗じて、ロプト暗黒教団司祭・マンフロイの暗躍の元、近衛兵団長ヴェルトマー侯爵アルヴィス・ドズル家当主ランゴバルト・フリージ家当主レプトール・ユングヴィ公子アンドレイ・ヴェルダン王バトゥ・アグスティ家当主シャガール・トラキア王トラバントが共謀して、グランベル王子クルト・イザーク王マナナン・イザーク王子マリクル・ユングヴィ卿リング・シアルフィ公バイロン・ノディオン公エルトシャン・アグストリア諸侯連合盟主イムカ・レンスター公子キュアン・ブラギ司祭クロード・及びシグルド軍の面々(傍系ながら聖戦士の血を受け継ぐ)を謀殺した、ということになります。


前篇の戦乱が終結した後前述の人物のうち生き残ったのは、のちのグランベル皇帝アルヴィスとトラキア王トラバント、そしてシレジア王子レヴィンに連れられてグランベルを逃れたシグルド軍の女性陣だけでした(マンフロイは除く)。

シグルド軍の男性陣では、シレジア王子レヴィン(風使いセティの神聖魔法フォルセティを継承)の他には、アグストリアでシグルド軍を離脱して復帰しなかったキュアン付きのレンスター騎士(平民の槍使い)であるフィン(レンスター公子キュアンは、シグルド軍に合流しようとしてトラキア王トラバントに謀殺されています)、女性陣と一緒にグランベルを逃れたシャナン(マリクル王子の息子。剣聖オードの神剣バルムンクを継承)とオイフェ(聖騎士バルドの傍系である名軍師スサール卿の孫)だけが生き残りました。彼らは後篇でセリス軍に合流します。

また、当主が戦死したり謀殺されるなどして不在となった公国・王国の領地は、グランベル帝国が統治する事になります。


ここで前篇までの流れをおさらいすると、

ネールのスワンチカ(斧)・トードのトールハンマー(雷)・ダインのグングニル(槍)・ファラのファラフレイム(炎)・ロプトのロプトゥス(闇)がアルヴィスのグランベル帝国側に。

バルドのティルフィング(剣)・へズルのミストルティン(剣)・オードのバルムンク(剣)・ヘイムのナーガ(聖)・ウルのイチイバル(弓)・セティのフォルセティ(風)・ノヴァのゲイボルグ(槍)・ブラギのバルキリー(杖)がセリスの解放軍側に。

・・という事になります。ちなみに神器にはそれぞれ特殊能力があるのですが、それはまた後日。



そしてその15年後、彼らの子供たちが登場します。