■ 日本では希少な“フランスの変態車”
日本でルノー車に乗っている人はかなり少数派で、さらにその多くはカングーかトゥインゴ。 しかし我が家のBMWも国内20台レベルの希少仕様なので、レア車同士で仲良くやっています。
そんな中、うちにはもう一台、フランス車の中でも特に“トチ狂った”一台がいます。日産との協業が始まる直前、ルノーが最後に出した暴走作。
BセグFFなのに202ps、シャシー剛性も高く、街乗りレースカーのようなキャラクター。 乗っていて最高に楽しいのですが、 壊れ方が独特で、整備性は「修理する人のことを考えていない」のが特徴です。
壊れ方が独特で、整備性は「修理する人のことを考えていない」のが特徴です。
■ 持病:1速が入りにくくなる
この車には持病があり、マニュアルの1速が入りにくくなるという症状が出ます。
例に漏れず、うちの個体も16万kmあたりで限界に。
原因は主に2つ。
- シフトノブ下の固定ネジ(なぜか樹脂製)が緩んでガタが出る
- シフトワイヤーの再調整が必要になる
(もちろんミッションオイル劣化もありますが、極圧剤の話はまた別の機会に)
今回は シフトワイヤー調整 で改善させます。
この方法が殆ど紹介されていないので、ブログ記事にしたいと思います。
★シフトワイヤー調整手順
1. まずはアクセスするまでがフランス車の洗礼
バッテリー → エアダクト → エアクリーナーボックス
と順番に外していきます。
日本車ならサクッと終わる作業ですが、ここでフランス人パワー炸裂。
「分解することを前提にしていない」構造で、知恵の輪というよりパワーが大事です(笑)
バッテリートレーの下まで到達すると、ようやく目的の部分が見えてきます。
2. 調整のキモとなる“オレンジのロック”
見えてくるのがこの部分。
オレンジ色のツメが付いたワイヤー調整機構が今回の主役です。
3. シフトノブを完全ニュートラルに固定
まず、シフトノブを完全ニュートラル位置に合わせ、誰かにしっかり保持してもらいます。
正直、この工程が成功率の8割を握ります。
4. ロック解除の手順
1. 白いロックをラジペンでスライド
→ 弱いバネが入っているので、どちらへ動くかは触れば分かります
2. オレンジのツメをラジペンで引き上げてロック解除
3. 再度ロックさせてニュートラル位置を確定
※事前に シリコンスプレー を吹いておくと作業が楽になります。
※ 浸透潤滑剤(556など)は樹脂を痛めるので絶対NG。
5. 日本の交通事情に合わせた“ひと工夫”
ここからが小ワザ。
1. いったんロックを解除
2. シフトノブを軽く揺らし、ニュートラルのど真ん中を探る
3. そこから ほんのわずかに左へ寄せる
4. その位置でワイヤーをロック
こうすると、
停止→発進を繰り返す日本の交通環境で、1速が非常に入りやすくなります。
■ 最後に
フランス車らしい“変態的な構造”に悩まされつつも、調整が決まると見違えるほどシフトフィールが改善します。
同じ症状で悩んでいる方の参考になれば幸いです。




