JL7KHN/ミヤギKI529のブログ

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各種無線、高周波回路、アナログ回路、デジタル回路、ソフトウェア、高速伝送、半導体、信頼性工学、自動車工学が専門。

些細な日常も踏まえた「ゆるい」感じの両極端ブログ

■ 日本では希少な“フランスの変態車”

 日本でルノー車に乗っている人はかなり少数派で、さらにその多くはカングーかトゥインゴ。 しかし我が家のBMWも国内20台レベルの希少仕様なので、レア車同士で仲良くやっています。 

 そんな中、うちにはもう一台、フランス車の中でも特に“トチ狂った”一台がいます。日産との協業が始まる直前、ルノーが最後に出した暴走作。 


BセグFFなのに202ps、シャシー剛性も高く、街乗りレースカーのようなキャラクター。 乗っていて最高に楽しいのですが、 壊れ方が独特で、整備性は「修理する人のことを考えていない」のが特徴です。

っていて最高に楽しいのですが、  
壊れ方が独特で、整備性は「修理する人のことを考えていない」のが特徴です。

■ 持病:1速が入りにくくなる

この車には持病があり、マニュアルの1速が入りにくくなるという症状が出ます。  

例に漏れず、うちの個体も16万kmあたりで限界に。


原因は主に2つ。

- シフトノブ下の固定ネジ(なぜか樹脂製)が緩んでガタが出る  

- シフトワイヤーの再調整が必要になる  

(もちろんミッションオイル劣化もありますが、極圧剤の話はまた別の機会に)


今回は シフトワイヤー調整 で改善させます。  

この方法が殆ど紹介されていないので、ブログ記事にしたいと思います。



★シフトワイヤー調整手順
 1. まずはアクセスするまでがフランス車の洗礼

バッテリー → エアダクト → エアクリーナーボックス  
と順番に外していきます。

日本車ならサクッと終わる作業ですが、ここでフランス人パワー炸裂。  
「分解することを前提にしていない」構造で、知恵の輪というよりパワーが大事です(笑)

バッテリートレーの下まで到達すると、ようやく目的の部分が見えてきます。


2. 調整のキモとなる“オレンジのロック”
見えてくるのがこの部分。  
オレンジ色のツメが付いたワイヤー調整機構が今回の主役です。


3. シフトノブを完全ニュートラルに固定
まず、シフトノブを完全ニュートラル位置に合わせ、誰かにしっかり保持してもらいます。  
正直、この工程が成功率の8割を握ります。


4. ロック解除の手順
1. 白いロックをラジペンでスライド  
 → 弱いバネが入っているので、どちらへ動くかは触れば分かります  
2. オレンジのツメをラジペンで引き上げてロック解除  
3. 再度ロックさせてニュートラル位置を確定

※事前に シリコンスプレー を吹いておくと作業が楽になります。  
※ 浸透潤滑剤(556など)は樹脂を痛めるので絶対NG。



5. 日本の交通事情に合わせた“ひと工夫”
ここからが小ワザ。

1. いったんロックを解除  
2. シフトノブを軽く揺らし、ニュートラルのど真ん中を探る  
3. そこから ほんのわずかに左へ寄せる  
4. その位置でワイヤーをロック

こうすると、  
停止→発進を繰り返す日本の交通環境で、1速が非常に入りやすくなります。


■ 最後に
フランス車らしい“変態的な構造”に悩まされつつも、調整が決まると見違えるほどシフトフィールが改善します。

同じ症状で悩んでいる方の参考になれば幸いです。