きょうは飛行機の日。

 

あなたもスタンプをGETしよう

 

座席は窓際と通路側、どっちが好き?

国内線の京→福岡に限って言うと、富士山が見下ろせる窓側A席を予約します。

主翼の上は、地上の星が見れないのでパスです・・・・・。  

 

ここから2015年5月1日の拙ブログを紹介します。東京へ空路で行く時のドキドキ感を想い出しました。(一部編集。)

 

ブリヂストン美術館と根津美術館

 

かいつまんでも長くなってしまう駄文にお許しを。

 

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1年ぶりの羽田行き。

機内席の予約は、もちろん富士山が見える窓側A席。機長の富士山案内放送でアドレナリン全開。 

♪ヨ~霊峰~~!

 

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東京駅八重洲口を出て、ブリヂストン美術館「ベスト・オブ・ザ・ベスト展」へ。こちらは一昨年秋の「カイユボット展」以来です。

ビルの新築工事に伴い5月18日より長期休館に。次回オープンまで数年かかるとのことで、創業者・石橋正二郎氏の収集を中心とした財団の約2500点のコレクションから約150点を選んで展示。観ないわけにはいきません。

 

開館時間前なのにもう行列が・・・ さすが東京です。(だいたい東京の人が駅やバス停できちんと並ぶのは、江戸時代、諸藩の参勤交代が通るたびに道に並んで待っていた遺伝子情報があると聞いたことがあります。)

 

今回は、ピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」と、安井曾太郎「薔薇」に気持ちが入りました。また、歴代ポスター展示や貴重な過去の映像を上映してあるコーナーにも釘付けになりました。

 

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ブリヂストン美術館を出て東京駅に戻る途中、ビルの上に架かる野外ポスターが目に飛び込んできました。

「KIRIN 午後の紅茶」の広告です。キレイなモデルさんの鼻の真上に影が落ちたのは、正午を過ぎたころ。 

午後のなんのこっちゃ・・・

 

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展覧会のピュアな余韻がこれで薄まり、わたしの美意識に疑問を持った一コマでもありました。

次に向かったのは根津美術館「尾形光琳300年忌記念特別展 燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密」 です。

 

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根津美術館 

正門からのアプローチ。

表参道で一番

好きな建築です。

 

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江戸中期の元禄を代表する大和絵の光琳。その光琳の二大作品(国宝)と称される「燕子花かきつばた)図屏風 (根津美術館蔵)紅白梅図屏風」 (MOA美術館蔵)が同時に展示されるのは56年ぶりということで、これまた迷わず来館を決めたのです。

入り口入ってすぐ、俵屋宗達工房の「四季草花図屏風」に感心しました。そこには詩情と風情がありました。

 

「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」が横並びに展示してあるメイン会場は圧巻でしたね。

それでも、それぞれ最初に観た時より感動が薄かったのは、わたしの感度が鈍くなったせいでしょうか。それとも絵の前をふさぐ多くの熱心な鑑賞者に気後れしたか。

以前、剥落や汚れを修復したことがあって、オリジナルの筆力や生命力を弱めたのかもしれません。

 

世界に誇る大塚巧藝社の手彩色原寸大複製画(ガラス板フィルムによるコロタイプ印刷から起こしての複製品)と、最新技術を使っての精細な修復前の原寸大写真も並べて比較できれば、より面白かったように思います。
 

宗達工房(英訳:SOTATSU STUDIO)で製作した「槇楓まきかえで)図屏風」(山種美術館蔵)を、光琳が模写。それにアレンジを加えて描いた「槇楓図屏風」(東京藝術大学蔵)の比較展示が面白かった。わたしは余裕がたっぷりある分、俵屋宗達側に軍配をあげました。

 

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お気に入りの根津美術館。 

庭園は時間をかけて散策します。

 

誰も来ない庭の

最奥部に進むと、

カラスたちの絶叫と、

激しく絡む羽音!

 

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偶然、カラスの死闘に遭遇しました。

 

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ん? 見てはならぬ?

 

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交尾か・・・。

寂な空間を破るその激しい

営みを、しばらく眺めました。

青光りして艶やか。 

“髪は烏(カラス)の濡場色” 

とは、まさに このことです。

 

女性の髪に例える場合、慎重に使うことですね。

濡場はあまりに激しいですから。

 

(ぬればを濡羽と読む人もいます。それを採ると漆黒の髪になります。)

 

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庭園 「弘仁亭」のカキツバタ

カラスの生命力に圧倒された直後でしたから、少し気持ちが中和しました。

 

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これから見頃でしょう。(今年の見頃予想は17日までとのこと)

 

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低くなった陽が蜘蛛の巣を浮かび上がらせます。

なんとか気持ちが落ち着きました。

後方は水が湧き出ている井戸です。

 

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美術館駐車場口を出て右折。美術館通りを正門方向に向かいます。

通りに沿って美術館が植えている竹塀の下、見えにくい所にタケノコを発見。 

 西洋式庭園にない風流な世界がありました。

 

いや、そんな予定調和の文面で終わりません。

 

ある心理学者の説。「タケノコは男性のシンボルの化身。」

 

カラスとタケノコは深いのです。

 

追記:

富士山も、男性のシンボルという説があります。

 

カラスとタケノコと富士山は、リンクしていた・・・。

 

 

ちょうど時間となりました。この続きは次回に。

 

飛行機は、ドキドキワクワクA席指定の旅2