セピア色の部屋と 想い出の向日葵 | Thanks cherish now ♡

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(●´ω`●)ゞ

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皆さま
おはようございま〜す

いつも お立ち寄り下さり
ありがとうございます♡(*゚ー゚)ゞ



この話はですね、
ご縁があって 出会うこととなった

とある おばあさまとの 出逢いの話を
綴っております





テーマ分けは
【 おばあさまとの とある出逢い 】に
3話分 入っております

お時間のある方は、今回で4話目ですので  
まだ間に合います 笑( ´艸`)ww ←何に? 笑
←ぷっw



この記事も 長めです  笑

お時間あるときにでも
前回までをどこかで  読んで頂けるならば
とても嬉しいことです(●´ω`●)ゞ



あ!でも 
無理はしないでね、どちら様にも
記事のお好みは ありますから 笑(*´σー`)





このシリーズが とても好きだと
仰って下さった ブロ友さん♡(*゚ー゚)

待ってなくても??
お待たせしました! 笑


梅雨みたいな寒さに 
入る前のことなので、少し前ですが

お邪魔したときのことを 
相変わらずの 拙い文で綴っております^_^


宜しければ どうぞです〜♡(*゚.゚)ゞ


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全く、これからが 暑い夏本番か、
と思うと

頭の中では 日々の
外回りの自分を 想像してしまい

この日 夕方になっても 
一向に下がらない 気温に 

ため息ぐらいは
出たのかもしれない






いつものように 
取引先の 小さな会社での ←w
仕事を済ませ
あとは 帰るだけという時間、

女社長に 電話をして 
直帰の許可を もらった






先ほど、取引先の社長には
お隣りの おばあさまは 
今日は在宅だろうかと、聞いたら


ちょうど お昼の時間に
こっちにお裾分けを 持って来てくれたから

いま在宅かは 知らないけれど 
元気ではいるよ、とのことだった



じゃあ今日は 
寄って行こうかな〜、って

お菓子も もう
買っちゃってたし  笑


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おばあさま、いるかな〜と
門のところを 少し行ったり来たり  笑


やっぱり この時間
外には 出てはいないよね

今日は 
ちゃんと ピンポンしてみよう




と、思ったそのとき
裏庭の方から まわってきたのかな、

麦わら帽子をかぶって
お庭仕事の 最中のようだった







こんにちは〜
寄ってみました〜


『 あら〜 カシちゃん!
    ちょっと 久しぶりだわね、元気だった?
    今日は お仕事はもう終わった?? 』



麦わら帽子を かぶったまま
手の甲で汗を拭う 仕草が

なんだか 
本当に嬉しそうに 見えて


私が言うのも 生意気だけれど
とても 可愛らしく思った




ではでは^_^

言われるままに
遠慮なく お邪魔することに〜 笑


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『 暑かったわね〜 麦茶をどうぞ 』

と グラスを 
コルクのコースターに のせてくれた


頂きます、ゴクッと飲むと
おばあさまが、にっこりと 私を見ていた







もしかして お庭仕事
中断させちゃったんじゃないですか??



『  あ、いいのよ、
     カシちゃんが 来てくれなければ
     あのまま炎天下でも 
     ずっと 頑張っていたところだわ

     時間が自由なものだから どうしても
     一気に やり過ぎてしまってね
     疲れて 起きられなかったこともあるのよ

     ほんとは、また今度の時に
     取っておくくらいにしないと ダメなのよ
     また娘に 怒られちゃうわ  笑  』



そうでしたか〜。
私も夢中になっちゃうと
一気に やり過ぎてしまうタイプなので
なんだか、すごくよく わかります






それから近況を 
ちょこちょこと話した
 
歌舞伎を 初めて見に行ったこと、
映画を観たこと、
まーた、美術展覧会に 行ったこと
ごちゃごちゃと いろいろね  笑


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おばあさまは、いま、
染め物の作品展に出す 図案を 
考えているらしく

ちょっと見てくれる??と 
言い出した



ヤバい、センスナッシング!の
私のことだ
見てそれが、分かりますでしょうか! 笑


感覚で 好きなものを
選んでみてね、と言うので

あまり考えずに
一番好きな感じの 図柄を選んだ


おばあさまの声が
1オクターブ上がり、


『 私もね、それとこれとで 迷っていたの
    カシちゃんは これがいいのね??
    じゃあ決まり! これにしましょう! 』



心の声は、、、

え!ヤバい、作品展に出すのに
最終決定が 私って、、どうよ!!  笑



おばあさまは、それでも

『 私でもきっと 明日あたりには 
    こっち!と 
    同じものに 決めていた気がするわ  』

と笑って 言ってくれた  


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娘さんの話やら なにやら
いろいろと 話していたら

おばあさまが
アルバムを 取って来たい、と言う




通りすがりみたいな  
存在の私、

アルバムなんて見ても 
いいのかしらと 聞いたら



こっちこっち、と 手招きで
廊下の先の 別の部屋に案内された



この部屋は 普段は
使っていないそうで

アルバムを数冊、ここから一緒に
リビングに運んで欲しいと 言われた









その部屋には、西日の当たる 
オレンジ色の空気が 流れていた

日向に干した 
お布団みたいな 匂いがして



西日をずっと 直にうけている 
カーテンからは

セピア色の光が
部屋全体に 射しこんでいた


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『 ここはほら、ね、暑いでしょう
    アルバムだけ持って 
    リビングに行きましょうね  』


まるで 娘か孫にでも
話しかけるかのように 優しい

あ、嫁かな〜、孫だと随分と 
年がいった 孫になっちゃうなコレ   笑





ベッドには オリエンタルな模様の
ベッドカバーが かけられていて

その上には、整理してる途中なのか
箱や衣服が 無造作に載せてあった




『 娘にね、このあいだ 来たときに
    この部屋のものから 少しずつ
    片づけておいて欲しいって 言われたの 
    
    でも なかなか 進まなくてね、
    きっと作業が進まないのは
    私の気も すすまないからだわね 』

と おばあさまが 笑った




以前に、都内のマンションに住む
娘さん家族から 

一緒に住まないか と言われている話は 
聞いていたので


娘さんのところへ 
引っ越しされるんですか?? と聞くと




『 私のお友達は こっちに住んでいるし
    都内のマンションも なかなかね〜
    どうしたものやら

   なるべく ここに居たいけれど
   年々足腰に 自信もなくなるし
   予定はどうなるか わからないわね〜

   今はまだ 行く予定は ないけれど
   整理は どちらにしても
   そろそろ必要かなとは 思っているの 』 と




そうなんですね〜。

なんでだろ、
私がちょこっと 寂しくなった





以前にも書いたが、

ここに残りたい おばあさま、
心配だから一緒に住みたいという 娘さん家族

どちらの言い分も、
気持ちもわかるので なんとも難しい





今は、なんとなく 

私の自分勝手な 気持ちが
おばあさまと 会えなくなったら 

やだな〜とか
ぼんやりと 思っていたからなのか、

気の利いた返事が
そのときは 全くできていなかった


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アルバム数冊を 
リビングに運んだ


アルバムは 
プラスチックのリングで
閉じてあるタイプだが、

リングが何箇所か 破損して
欠けていた


アルバムは きれいに真ん中から
平らに開くので 見やすいものだった




幸せそうな 家族の
集合写真があった







おばあさまが
『 これは持って行こうかな 』と 言って

アルバムの台紙から
ペリペリッと 集合写真を剥がした

そのとき 台紙の一部が 
一緒に剥がれて

乾燥したノリが 
粉のように パラパラと飛んだ





剥がしちゃうんですか??



『 そうなのよ、持って行くとしても 
    アルバム何冊も 持って行けないし 
    ここと違って マンションだと 
    置くところも ないでしょう?? 

   好きな写真を 少しばかり
   手元に持っていたら それでいいもの 』


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アルバムの途中に
向日葵の絵の 写真が挟んであった

向日葵は、油絵の具なのかな
写真では そう見えるけど


ここのお庭かな、
沢山の向日葵があった






真夏の 太陽の光をうけて 
赤や黄色やオレンジの筆跡が

力強いタッチで
画面に 置かれていた




亡くなったご主人が 
描いたそうだ

こんなところにあった! と 
おばあさまが 喜んでいた




実際の絵は、娘さんが形見として
マンションに 持って行ったそうだ

おばあさまの手元には 
絵の写真を 残してあるのだとか





『 この絵が 出来上がった時にね
    主人が ものすごく 気に入った様子でね、
    それで 記念に写真を撮ったのよ

    これは 持って行かなきゃ
    主人に 叱られるわ  』と


おばあさまが
いたずらっぽく 笑った  







見つかって良かった


だって お気に入りの 
向日葵の絵画の となりには


とても 優しそうな笑顔の
ご主人が一緒に 写っていたんだもの^_^







それから 私たちは
向かい合って 

冷やしておきましょうね、と
来てすぐに

冷蔵庫にしまって貰った
水まんじゅうを 美味しく食べた


程よく冷えていて
ちょうどよい 塩梅だった


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今年の夏は 忙しくて

おばあさまのところにも 
あまり寄れなかった




今度 会うときまでに


手元に お気に入りの写真を
少し置けるよう、

可愛げがある、ミニアルバムを 
見つけてこようと 考えながら


駅までの 帰り道 
一人ゆっくりと 歩いた





その日は確か 何時に帰っても 

私がご飯を 作らなくとも
よい日だった、と 記憶していたからね


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