ECCビジネススクール

 

 壮絶な人生を送り早世した女性・・・すごい女性です

  彼女は1909年パリに生まれたユダヤ系フランス人です。父親は医者、母親は裕福なユダヤ人実業家一族の出身でした。

母親は、娘が罹患しないよう人の体や物に触れさせず、キスもさせず、触れば消毒する癖をつけさせる極端な育て方をしました。当然男嫌いにもなりました。

  後に数学者になる天才の兄と彼女は、何時も政治、哲学、思想などの議論を長時間に渡って交わしました。後の宗教、哲学、思想家になる素地がこの時作られました。

 潔癖症が災いし次第に彼女は拒食症に苦しみます。また共産主義にも傾倒しますが、労働者と遊離している権威主義の、労働者の苦しみをわからず、無視する指導者に嫌悪しました。労働者と同一目線で考える為、彼女は奴隷的な生産現場の職を得て働き、労働者の明日をも知れない隷属的な立場を、長い間じっと耐えて経験します。この経験がその後の激動の時代に、信念と言うべき自己犠牲となり、食事を減らす、床に寝る、戦争に出向くなどの彼女の合理的な行動につながって行きます。

 

 

 自身の行動は自己満足ではないとキリストの犠牲的な磔刑の姿に心酔し、カトリックに自分の存在感を確かめようとしますが、完全に同調できず入信はしませんでした。このカトリック思想に触れた彼女の宗教観は謎めいていていますが、教授、指導者、活動家、思想家として活躍し、多くの思想家などに彼女は影響を与えました。

  同調する男性活動家に心を寄せる事もありましたが、恋と言うものではありませんでした。ぼさぼさ頭で、化粧もせず、美人でしたが痩せこけた地味な姿が、周りが心配する彼女の短い一生でした。

  常に両親は遠くから、近くから見守っていましが、頑固で言う事を聞かず、34歳の若さで、拒食症で亡くなりました。その後両親は、彼女が書き残したものを10年以上に渡って本にして出版し、彼女の思想を世に残しました。

  趣味で頑張る英語勉強のホームページJun's Blog

TSUTAYA オンラインショッピング