響鬼、威吹鬼、斬鬼の3人は大量のバケネコに囲まれて乱戦を繰り広げていた。
「何だってこんなにたくさん!?」
2体のバケネコに鬼石を打ち込み2体まとめて音撃する威吹鬼。
「少数じゃ勝てないからとにかく増やして人海戦術ならぬ猫海戦術ってわけか!?どうせだったら数じゃなくてちゃんと鍛えて来い!!!」
烈火弾を撃ちながら響鬼はぼやいた。
「それはそれで迷惑だ!」
バケネコをまとめて斬る斬鬼。
数で攻めるバケネコに3人は少しづつ移動させられていた。
「おい!斬鬼さんたち行っちまうぞ!」
弟子たちが師匠たちを追おうとすると数体のバケネコがこちらへ向かってきた。
「くそ!こっちに来やがったか!」
戸田山はディスクを何体か展開した。
茜鷹と緑大猿がバケネコたちを牽制するが、すぐに弾き飛ばされてしまった。
響鬼は何体かのバケネコが弟子たちのほうへ向かったのに気づいた。
「明日夢たちのほうへ・・・やられた!俺たちと弟子たちを引き離すのが目的だったか!」
「みんな早く逃げるんだ!」
「野郎、汚ねえことしやがって!邪魔だ!」
響鬼たちは弟子たちのほうへ向かおうとするが、バケネコに阻まれてしまう。
「仕方がありません。撤退しましょう!」
あきらが後退しながら威吹鬼流の弟子たちに指示した。
「俺がディスクたちと応戦するからみんなをその間に!」
明日夢が音流とディスクを手に取りあきらに提案する。
「俺も協力するっす!流石に1人だけには任せられないっすから!」
戸田山もディスクを手に取り言った。
「私もやります!私だって・・・ほら。」
あきらは懐から音笛とディスクを出した。
「あきらさん、それ!?」
「えぇ。つい昨日貰いました。みなさん、私たちで応戦するので逃げてください!」
3人はそれぞれディスクを展開し、バケネコに向かわせた。
茜鷹、瑠璃狼、緑大猿がバケネコを牽制する。
明日夢の肩にいる緑大猿が
(長くはもたない。3人もすぐに逃げるでござる!)
「分かった!」
明日夢は2人に呼びかけ先に逃げた弟子たちを追って逃げた。
長い距離を走り3人も弟子集団に追いついた。
「はぁはぁ。だいぶ逃げたっすね。もう大丈夫か・・・」
戸田山が息を切らせながら言った。
「そうですね。威吹鬼さんたちは大丈夫でしょうか?」
あきらは少し不安そうに言った。
「響鬼さんたちだったら大丈夫だよ!鍛えてるから。でも、俺たちはこれからどうしよう?」
明日夢がそう言うと、木々の陰から数体のバケネコが躍り出てきた。
「な!?先回りされてた!!」
弟子たちは固まって後退した。
明日夢とあきらはディスクを手に取ろうと腰に手を伸ばしたが、既に使い切っており残っていなかった。
「こうなったら・・・」
明日夢は目を閉じると音流を音叉剣に変形させた。
「徹底的にやってやる。あきらさん、みんなを連れて逃げて。」
「そんな!?いくらなんでも無理です!生身で戦うなんて・・・」
あきらは明日夢の腕をつかんで止めた。
そこへ戸田山が歩み寄り
「そうっす。明日夢はたった1人のヒビキさんの弟子っす。だからこんなとこで死んじゃいけないっす。ここは俺に任せるっす!俺がみんなを守るっす!」
そう言って音錠を開くと力強く鳴らし額にかざした。
戸田山に雷が落ちてきて・・・
一方、師匠勢。
半分以上倒したが、まだまだ残っている。
「くそ!こんなところで立ち往生してる場合じゃないのに!」
「邪魔だ!雑魚ども!」
(イマゴロハワタシノコガコオニドモヲクッテルダロウ・・・フハハハ)
バケネコは顔を歪めて笑った。
「こうなったらやるしかねぇな。」
響鬼はバケネコの集団から距離をとり、全身に気合を入れ集中した。
響鬼の全身から蒸気が立ち、力が漲ってきているのが見てとれた。
「あれは・・・」
威吹鬼と斬鬼も響鬼の異変に気づいた。
「昔の術を蘇らせたのは明日夢だけじゃないぜ!」
響鬼流の修行場に戻った明日夢はヒビキと筋トレに励んでいた。
「はぁはぁ・・・疲れた。もう限界です・・・」
「ははは。若いんだからもっと頑張らないと!でも、順調に体力付いてきてるじゃないか。」
「そうですか?俺鍛えられてますか!?」
「あぁ!明日夢は頑張ってるからな。それよりもさ。お前最近自主練行くとき楽しそうじゃん。何そのさ・・・あきらと仲良いってほんとなのか?」
「えっ!?いや、別にそういう感じじゃ・・・」
「ほほぉ。流派を超えた禁断の愛ってやつか!」
「いや!だからそんなんじゃなくて・・・」
「ははは、ごまかすな!」
ヒビキの明日夢いじりはしばらく続いた。
ようやく落ち着くと
(明日夢も結構体力付いてきたし太鼓ももう叩けるようになってきたしな。少し早いが一度変身の修行をさせてみるか・・・)
そんなことを思っていると偵察に放っていた瑠璃狼が帰ってきた。
「ん!?お疲れさん。さて、何があったか・・・」
ヒビキはディスク形態になった瑠璃狼を音叉にセットし、回転させた。
「こいつは!?バケネコの大群じゃないか!!しかも・・・親玉もいるぞ!!明日夢!魔化魍だ!」
ヒビキと明日夢が現場に急行すると、イブキとザンキとその大勢の弟子たちも到着した。
「これは!?」
「しばらく姿見せないと思ったらこんなに子供増やしてたとはな。」
イブキとザンキは呟いた。
「よし、斬鬼流が一番多く狩ってやるぜ!」
「そうはいきませんよ!これは威吹鬼流の力を見せ付けるチャンスですね。」
「お前らなぁ・・・そんなこと言ってる場合じゃないだろ。とにかく行くぞ!明日夢!これだけの数だ。今日は出来るだけ隠れて見ててくれ。」
3人はいっせいに変身してバケネコの大群に向かっていった。
(コイ、オニドモ。オマエラカラタイセツナモノ、ウバッテヤル・・・)
バケネコも戦闘体勢に入った。
斬鬼は電撃をまとわせた烈雷の横斬りで同時に3体ものバケネコを斬り伏せるとすぐに1体のバケネコに烈雷を突き刺すと、1回鳴らしただけでバケネコは爆発した。
斬鬼の音撃が強いのもあるが、急造でまだ完全には成長しきってないバケネコの子らは数が多くても1体1体が弱かった。
「よし!数は多いが1体1体は大したことねぇ。一気に行くぜ!」
そんな斬鬼の勇姿を見て戸田山は
(斬鬼さん、かっこいいっす!俺もいつかは・・・)
が、このときはまだ誰もバケネコの企みに気づいていなかった。
「はぁはぁ・・・疲れた。もう限界です・・・」
「ははは。若いんだからもっと頑張らないと!でも、順調に体力付いてきてるじゃないか。」
「そうですか?俺鍛えられてますか!?」
「あぁ!明日夢は頑張ってるからな。それよりもさ。お前最近自主練行くとき楽しそうじゃん。何そのさ・・・あきらと仲良いってほんとなのか?」
「えっ!?いや、別にそういう感じじゃ・・・」
「ほほぉ。流派を超えた禁断の愛ってやつか!」
「いや!だからそんなんじゃなくて・・・」
「ははは、ごまかすな!」
ヒビキの明日夢いじりはしばらく続いた。
ようやく落ち着くと
(明日夢も結構体力付いてきたし太鼓ももう叩けるようになってきたしな。少し早いが一度変身の修行をさせてみるか・・・)
そんなことを思っていると偵察に放っていた瑠璃狼が帰ってきた。
「ん!?お疲れさん。さて、何があったか・・・」
ヒビキはディスク形態になった瑠璃狼を音叉にセットし、回転させた。
「こいつは!?バケネコの大群じゃないか!!しかも・・・親玉もいるぞ!!明日夢!魔化魍だ!」
ヒビキと明日夢が現場に急行すると、イブキとザンキとその大勢の弟子たちも到着した。
「これは!?」
「しばらく姿見せないと思ったらこんなに子供増やしてたとはな。」
イブキとザンキは呟いた。
「よし、斬鬼流が一番多く狩ってやるぜ!」
「そうはいきませんよ!これは威吹鬼流の力を見せ付けるチャンスですね。」
「お前らなぁ・・・そんなこと言ってる場合じゃないだろ。とにかく行くぞ!明日夢!これだけの数だ。今日は出来るだけ隠れて見ててくれ。」
3人はいっせいに変身してバケネコの大群に向かっていった。
(コイ、オニドモ。オマエラカラタイセツナモノ、ウバッテヤル・・・)
バケネコも戦闘体勢に入った。
斬鬼は電撃をまとわせた烈雷の横斬りで同時に3体ものバケネコを斬り伏せるとすぐに1体のバケネコに烈雷を突き刺すと、1回鳴らしただけでバケネコは爆発した。
斬鬼の音撃が強いのもあるが、急造でまだ完全には成長しきってないバケネコの子らは数が多くても1体1体が弱かった。
「よし!数は多いが1体1体は大したことねぇ。一気に行くぜ!」
そんな斬鬼の勇姿を見て戸田山は
(斬鬼さん、かっこいいっす!俺もいつかは・・・)
が、このときはまだ誰もバケネコの企みに気づいていなかった。
夏休みも終わり秋になったころ
「そろそろ来るかなぁ・・・」
山の中の開けた場所。そこで明日夢は人を待っていた。
今までだったらランダムにいろんなところで修行していたがつい最近になってから決まってこの場所で修行している。
少ししたら1人の少女が駆けてきた。
「あっ先に来てたんですね。」
この少女、天美あきらとはあの1件以来よく会うようになっていた。
「はい、じゃあこれ。」
明日夢は学校のノートのコピーを渡した。
明日夢とあきらは同じ城南高校に通っている。だが、あきらは明日夢と違ってあまり学校には行けてない。
わだかまりが無くなった明日夢はノートのコピーを渡すようにしたのだ。
「ありがとう。助かります。」
「いや、たいしたことないよ。それに俺だっていつかは今までどおり通えなくなるんだし。」
明日夢も夏休みが明けてからは鬼の修行のため度々休むようになってきた。
「そのときはまた一緒に考えましょう。でも、やっぱり少し羨ましいです。学校に通えるのって。」
「へぇあきらさんでもそういうこと思うんだ。」
「はい、鬼の修行と学校を両立できたらなって思います。まぁ普通の高校生のようには行かないでしょうけど。」
「でも普通の学生とは違うけど、俺らは俺らで充実してるよね。」
「そうですね。」
2人はしばらく談笑していた。
斬鬼流の道場
10数人の弟子が突き蹴りの練習をしている道場の裏で、戸田山は道着ではなく薄汚れた肌着を着ていた。
「よし!」
手首の音錠を開き、中の弦をかき鳴らして額の前でかざした。
額の鬼の紋章が浮かび上がると戸田山の上に雷が落ちてきた。
迸る電気を振り払うと、そこには体色は斬鬼と同じ深緑色だが、隈縁取りが銀色の1本角の鬼が立っていた。
それを見ていたザンキが言った。
「よし!変身は出来るようになったみたいだな。だが更に辛いのはここからだ!どうだ?力は漲るがしんどいだろう?」
「はい!何か感覚も冴えていつもの何倍も力が出せる気がしますが何か常に体力持ってかれる感じで
・・・」
「それが鬼になるってことだ。鍛錬積むうちに慣れる!じゃあその状態のまま音撃の修行入るぞ!」
「はい!!!・・・にしても辛いっす~~~~↓」
とある山奥、多くの尾を生やした二足歩行の大人ほどの大きさの猫の魔化魍、バケネコの親玉が腰を下ろし虚空を睨んでいた。
(オノレ、オニドモ・・・ワタシノコタチヲ・・・)
バケネコは怒りに震えていた。
(オニドモヲクルシメテヤラネバシンダコドモタチガウカバレナイ・・・ナニカ・・・ソウダ、コチラガコヲヤラレタナラバ、コッチモオニドモノコヲ・・・ソノタメニハマズコドモタチヲフヤサネバ・・・)
バケネコはにやりと笑った。
「そろそろ来るかなぁ・・・」
山の中の開けた場所。そこで明日夢は人を待っていた。
今までだったらランダムにいろんなところで修行していたがつい最近になってから決まってこの場所で修行している。
少ししたら1人の少女が駆けてきた。
「あっ先に来てたんですね。」
この少女、天美あきらとはあの1件以来よく会うようになっていた。
「はい、じゃあこれ。」
明日夢は学校のノートのコピーを渡した。
明日夢とあきらは同じ城南高校に通っている。だが、あきらは明日夢と違ってあまり学校には行けてない。
わだかまりが無くなった明日夢はノートのコピーを渡すようにしたのだ。
「ありがとう。助かります。」
「いや、たいしたことないよ。それに俺だっていつかは今までどおり通えなくなるんだし。」
明日夢も夏休みが明けてからは鬼の修行のため度々休むようになってきた。
「そのときはまた一緒に考えましょう。でも、やっぱり少し羨ましいです。学校に通えるのって。」
「へぇあきらさんでもそういうこと思うんだ。」
「はい、鬼の修行と学校を両立できたらなって思います。まぁ普通の高校生のようには行かないでしょうけど。」
「でも普通の学生とは違うけど、俺らは俺らで充実してるよね。」
「そうですね。」
2人はしばらく談笑していた。
斬鬼流の道場
10数人の弟子が突き蹴りの練習をしている道場の裏で、戸田山は道着ではなく薄汚れた肌着を着ていた。
「よし!」
手首の音錠を開き、中の弦をかき鳴らして額の前でかざした。
額の鬼の紋章が浮かび上がると戸田山の上に雷が落ちてきた。
迸る電気を振り払うと、そこには体色は斬鬼と同じ深緑色だが、隈縁取りが銀色の1本角の鬼が立っていた。
それを見ていたザンキが言った。
「よし!変身は出来るようになったみたいだな。だが更に辛いのはここからだ!どうだ?力は漲るがしんどいだろう?」
「はい!何か感覚も冴えていつもの何倍も力が出せる気がしますが何か常に体力持ってかれる感じで
・・・」
「それが鬼になるってことだ。鍛錬積むうちに慣れる!じゃあその状態のまま音撃の修行入るぞ!」
「はい!!!・・・にしても辛いっす~~~~↓」
とある山奥、多くの尾を生やした二足歩行の大人ほどの大きさの猫の魔化魍、バケネコの親玉が腰を下ろし虚空を睨んでいた。
(オノレ、オニドモ・・・ワタシノコタチヲ・・・)
バケネコは怒りに震えていた。
(オニドモヲクルシメテヤラネバシンダコドモタチガウカバレナイ・・・ナニカ・・・ソウダ、コチラガコヲヤラレタナラバ、コッチモオニドモノコヲ・・・ソノタメニハマズコドモタチヲフヤサネバ・・・)
バケネコはにやりと笑った。