想い出の東方美人茶と青柳さんの麩まんじゅうと
6月から、すでに夏のような暑さ。
夏のレッスンは、レッス前に冷茶で一旦クールダウンしてから始めています。
今月は、近所にあるお気に入りの和菓子屋さん「青柳さん」の麩まんじゅうをお茶菓子にご用意していました。
季節ごとの和菓子を毎日手作りで作ってくださる「青柳さん」。
そして、榎本豆腐店さんと、近所に良いお店があって、本当にありがたいです。
わたしはレッスン後、Xingfufan台湾茶マスター講座リピートクラスで飲んだ「東方美人茶」の続きを飲みながら、台湾茶時間をしていました。
今回、Xingfufanのみなさまと一緒に飲んだ「東方美人茶」は、阮茶師の先代が作った茶葉。
10年以上前、わたしも茶摘みをした、思い出の東方美人茶でした。
20年以上前から、毎年のように東方美人茶の季節には台湾へ渡り、茶師の家で寝泊まりしながら茶摘みのお手伝いから製茶をしています。
まだ太陽が高くなる前の朝5時頃に茶畑に行き、2時間ほど茶摘みをしてから朝ごはん。
夕方は日が暮れる6時半ころまで、13時間以上、茶畑で茶摘みです。
灼熱の太陽が降り注ぐ台湾の夏。
茶畑には遮るものがなにもなく、暑いなんて一言では言い表せないくらいの暑さです。
それでも、良質な東方美人茶になる茶葉を目の前に、ワクワクして茶摘みをしていました。
良質な東方美人茶になるためには、良質な茶葉があってこそ。
銘茶師が作る東方美人茶を飲むのを楽しみに、頑張って茶摘みのお手伝いをしていました。
そもそも、30年近く前、銘茶師が作った東方美人茶を愛飲していたことがきっかけで、銘茶師を訪ねるようになりました。
銘茶師であった茶師が作った東方美人茶に出会えて、銘茶師と阮茶師に出会えて本当にしあわせなことと、お茶の神様に感謝しています。
あれから、10年以上。
先代の茶師は高齢となり、もう東方美人茶を作ることはありません。
今月のレッスンで、Xingfufanのみんなと一緒に、想い出の東方美人茶を味わえて、とてもしあわせでした。
中国&台湾茶教室―Tea Salon Xingfu主宰
中国茶&台湾茶研究家 今野純子