自分の「評茶力」を知る
11月Xingfu中国茶&台湾茶の講座も今週末からスタート
毎月同様、レッスン準備を10月のレッスン終了後からはじめています。
毎日、午前と午後は「評茶」
一つは、自分自身の評茶力の維持のため
もう一つは、レッスンのため、Xingfuの茶葉の品質確認のためです。
当教室は、中国茶・台湾茶を日常で淹れて飲む、楽しみを共有するための教室
「飲む感性」と「淹れる技術」という実技から、家で淹れ飲むことを楽しむこと
趣味として、中国茶・台湾茶時間を楽しむ習慣によって、「飲む感性」と「淹れる技術」の実技を向上する、本質的な学ぶ面白さを主とした教室です。
現在は、中国茶・台湾茶のマスター講座を修了、各々の基礎を習得した後、
条件を満たした方のみがXingfuの門下生Xingfurfanへ入門
本格的な学びが始まります。
10月のXingfuの門下生Xingfufan台湾茶リピート講座では、評茶を行っていました。
各自が飲んで、どのくらい茶葉がわかるか
自分の「評茶力」を知るためのレッスンです。
10月は三種類、外観が同じ台湾茶を用意しました。
三種類のうち、同一の品種がわかるか、
そして、同一品種の二つのうち、一つの劣化がわかるか、でした。
茶葉は変化することがある
元々が品種・産地・日にちまで混じりがなく、製茶が成功したものでも劣化をするときはします。
良質な茶葉で且つ正しい状態であるものだけを飲み続けている人にだけ、劣化が判る
自然の茶葉、良質な茶だけを飲んでいるからこそ、良質でない茶葉が判る
長年お世話になっているXingfuの茶師たちが作った中国茶・台湾茶だけを飲み続けたことで、判るようになりました。
以前、中国・台湾各地や日本で、中国茶・台湾茶を飲んだとき
着香した茶葉、良質でない茶葉や劣化した茶葉さえ「おいしい」と感じる人がいたこと
人それぞれの「飲む感性」の違いが大きいこと
それが、現在、レッスンで「飲む感性」の向上を意識するようになったきっかけでした。
20年以上前、行政院農業委員会茶業改良場(現農業部茶及飲料作物改良場)の師から頂いた評茶冊子
そこには
「評茶は、自分自身を鍛錬し続けることで、鋭敏な評茶能力を持つことができる」
と、書かれています。
一度判ったことも、その後、修練を積まなければ判らなくなる
「評茶」が実技である以上、あっという間に後退してしまう
維持するだけでも難しい。
飲んだ人の主観でいう「おいしい」のその先は、とても難しい
わかればわかるほど、その意味が分かるようになりました。
Xingfuの茶師たちが作った良質なXingfuの中国茶・台湾茶は、自分の飲む感性が向上した時、茶葉としての本質を教えてれます。
これからも、Xingfuの茶師たちの黒子として、茶葉としての本質をXingfuの生徒さまたちと分かち合えるよう、精進していきたいです。
中国&台湾茶教室―Tea Salon Xingfu主宰
中国茶&台湾茶研究家 今野純子