
★2025年度「はじめてみよう!中国茶」(初級講座)(10月開講)は満席となりました。謝謝!次回の募集は、2026年8月となります。https://chineseteasalon-xingfu.com/
九曲紅梅の茶師と歩いた20年と初の全手工と
わたしが20年以上、継続している「単身中国茶&台湾茶研究の旅」
莫干黄茶や安吉白茶の老同学茶師たちよりも長い付き合いになるのが、九曲紅梅の茶師です。
出会ってから、気づけば20年以上。
茶師は淡々と九曲紅梅作りに励み、今では九曲紅梅の銘茶師と呼ばれる存在になられました。
それでも訪ねると、毎回、まずは「お腹すいていないか」といつもの笑顔
九曲紅梅の茶師の家では、杭州の家庭料理が主流
わたしが訪ねるのは、製茶の一番忙しい時期
ここも家族ぐるみのお付き合いで、20年以上
製茶場から家まで勝手知ったるわたしは、
ここでは、彼らと同じように時間のあるときにさっと食べて、仕事場へ戻る
そんな過ごし方をしています。
今回の旅は、はじめての全手工の九曲紅梅作りを学ぶ機会をいただきました。
九曲紅梅の極意を学ぶため、毎年、茶師を訪ねて20年ほど
茶摘みから製茶まで何度も見聞し、何度も手伝いをしていますが、全手工ははじめて

雨の多い、この時期の江南
運よく数日晴天となったため
「九曲紅梅の全手工をやる準備をしておいたぞ」と、声をかけてくださいました。
紅茶の全手工は、台湾の桃映紅茶や中国各地で経験があります。
揉捻は、どれも本当に難しい
茶師に指導を受けながら、完成した九曲紅梅
見た目は、九曲紅梅の特級品らしい外形
けれど、20年以上、銘茶師が作る九曲紅梅を飲みなれているわたしにとっては’ホンモノの特徴’がでていないことがはっきりとわかりました。
そもそも茶師たちでさえ、製茶の際に天候に左右され、茶葉をコントロールし、良質な特徴を引き出すことは難しい
まして、めったに製茶をしない素人が見よう見まねで作ったものが、ホンモノの特徴になるはずがありません。
今回作った九曲紅梅は、’自分にとっての思い出の九曲紅梅’なだけ
ただ、一つ大きな意味を感じました。
経験を培った今
出来上がった九曲紅梅を飲み、どこに欠点があり、その要因はなにか
自分の五感で実感し、言語化できるようになったこと
自分の成長を実感することができました。
それも、20年以上、銘茶師が作った九曲紅梅だけを飲み続けたからこそ
わたしの周りの厳しい茶師たちの中でも、特に厳しい九曲紅梅の銘茶師
「九曲紅梅の品質の差や品質の違いによる特徴を飲んで判らないなら、それ以上は語らない」
九曲紅梅の品質の差や品質の違いは、自分自身が飲んで判らなければ意味がない
良質な九曲紅梅と、製茶の失敗した九曲紅梅、そして市場で多く見る九曲紅梅風など
毎回、いくつもの九曲紅梅を飲み比べ、品質の差や品種の違いを当てていくことで、銘茶師との信頼関係を築いてきました。
良質な九曲紅梅を飲み続けることができた環境と、自分自身が忍耐力をもって淹れ飲む努力をし、はじめて飲んで判るようになれること
わたしが日本に帰国したあと、自分自身の五感を鍛えるための自主練に励むようになったのは、茶師のおかげです。
九曲紅梅の銘茶師もまた、わたしを厳しく導いてくだった茶師の一人
出会ってから20年以上
まだまだお元気で、来年もまた元気に会えることを楽しみに、わたしも日々、精進を続けていきます。
*今回シリーズで、Xingfu秘蔵茶会「中国新茶会2026」で飲んでいただく茶葉の茶師たちとその暮らしぶりのほんの一部を紹介しました。
ご参加の生徒のみなさまは、以下もご覧いただき、気づきや疑問などがあれば、「中国新茶会2026」の際、気軽におっしゃってください。さらに、くわしくお話しさせていただきます。どうぞお楽しみに。
中国茶&台湾茶研究家 今野純子
中国&台湾茶教室―Tea Salon Xingfu主宰








