謝謝！Xingfu極上秘蔵茶会「中国緑茶新茶会2024」
昨日、4日間行いましたXingu極上秘蔵茶会「中国緑茶新茶会2024」がすべて終了しました。
ご参加いただきましたXingfu生徒のみなさま、ありがとうございました。
Xingu極上秘蔵茶会「中国緑茶新茶会2024」は、三つの目的をもって行いました。
一つは、新茶頒布会で譲った茶葉の特徴を知ってもらうため。
「中国緑茶新茶会」では、品種や製茶などから特徴を分析し、導き正しく淹れられた「茶」を飲んでもらうことが一番の目的です。
新茶頒布会でお譲りした明前西湖龍井茶をはじめ、すべて銘茶の本物。
しかも、茶畑、品種、日にちさえ混ざっていなく、且つ、製茶が成功した良質な茶葉。
混じりのない茶葉である以上、出さなくてはいけない特徴と、出してはいけない特徴がある。
つまり、「おいしい」の先を学ぶことができる茶葉ということです。
茶会で飲んでいただいた極上の茶葉は、同じ茶師の茶葉でも、日にちや品種、半手工と全手工など頒布会の茶葉とは異なっています。
けれど、茶会で紹介した茶葉は、頒布会の茶葉を作った同じ茶師が作った製茶が成功した茶葉。
出さなくてはいけない特徴、出してはいけない特徴は同じ。
茶会で飲み、正しい特徴を理解する。
そして、その特徴を家で再現してもらえたら、というのが目的でした。
二つ目は、出さなくていけない特徴を飲みながら伝え、出してはいけない特徴を意識し、みなさんの飲む感性を少しずつあげることでした。
そもそも、茶師が丹精込めて作品のように作った極上の茶葉でも、淹れ手がその特徴を分析し、出さなくてはいけない特徴を理解し淹れない限り、極上の茶とはならない。
同時に、その特徴が出ているかでていないか、その良さがわかるかわからないかは、「飲み手」の飲む感性、技術にかかっています。
Xingfu極上茶会は、台湾茶とか中国茶とかいう垣根ではなく、極上の茶葉が正しい状態の「茶」を飲むことで磨かれる、飲む感性や技術の向上を目的としています。
Xingfuのレッスンでは、Xingfuの茶師たちが作った混じりのない良質な茶葉のみで学びます。
龍井茶とか東方美人茶とか商品名ではなく、品種や製法で出来上がる茶葉の世界で学びます。
そうした茶葉は、淹れ手の飲む感性がないと、特徴をもって「淹れる」ことができない。
飲む感性の向上は、ただ飲むだけでは培われない。
良質な茶葉が正しい特徴で入った茶を飲むこと、そして、家で淹れることが習慣化し淹れる技術が向上しながら、少しずつ培われるもの。
そして、飲む感性が向上してくると、同じものを飲んだ時さえ、感想が変わってきます。
そうした自分の飲む感性の成長を知ること、そして、飲む感性を磨くために様々な極上の茶葉を飲む機会として、「Xingfu極上茶会」は行っています。
そして、もう一つは、みなさんが愛飲しているXingfuの茶師たちの茶畑を見たり、わたしの現場を知ってもらうため。
旅のおすそ分けでお茶菓子で出したのは、烏ドンの茶師の奥さんのお母さん手製の枇杷煮。
しかも、お母さんが無農薬で育てた枇杷です。
茶師を訪ねていたとき、毎日、もぎたての枇杷を食べて、とてもしあわせでした。
さすがに生の枇杷はみんなに持って帰られないので、枇杷煮のおすそ分けを。
Xingfuの茶葉は、長年、わたしが現場に行き、製茶をしている茶葉。
広大な中国の現場を20年以上、行き来し、Xingfuの茶師たちとゆっくりと信頼関係を築いてきました。
そのため、市場にはでない極上の茶葉、良質な茶葉を手に入れることができ、貴重なたくさんの経験もできています。
Xingfuの茶師たち仲間たちのおかげです。
「Xingfu極上茶会」では、現場で茶師と飲み語り合っているとき、飲んだ瞬間、わたしが「これすごいじゃない」と言い、「だろう」と答えた茶師たちの茶葉ばかり。
やっとできた最高の茶葉を飲み、喜びあった茶葉を、茶師の代弁者として、その特徴を導き淹れることがわたしの使命。
そうしてはじめて、みんながその特徴を共有し、学び楽しんでくれること、それがわたしにとって、しあわせな時間です。
今回、台湾茶講座や中国烏龍茶マスター講座の垣根を越えて、ご参加いただきました。
みなさま、本当にありがとうございました。
Xingfuの茶師たちが作る良質な中国緑茶に興味を持ってくれる仲間がいて、とても励みになります。
これからもXingfuの茶師たちの中国緑茶を愛飲する仲間が増え、少しずつみなさんの飲む感性を培い、いつか、Xingfu中国緑茶短期講座ができるようになったら、うれしいです。
中国＆台湾茶教室―Tea Salon Xingfu主宰
中国茶＆台湾茶研究家 今野純子
