伝統的碧螺春を求めて
4月初旬の中国緑茶の旅★★。
途中、浙江省から江蘇省へ入り、碧螺春の本拠地である、太湖の東山で製茶をしている茶師を訪ねていました。
中国緑茶の銘茶の一つ、碧螺春。
本来、碧螺春は「炒青」で作られる緑茶です。
けれど、現在、「烘青」で作られた碧螺春が市場ではかなり出回り、本来の「炒青」で作られた碧螺春は入手困難になってきています。
わたしが毎年、手に入れ飲んでいた碧螺春もまた、全てが「烘青」で作られていました。
現場でもなかなか入手できない「炒青」で作られた本物の碧螺春。
自分が納得ができる碧螺春に出会えず、長年、探し求めていたのが本物の碧螺春でした。
そして、数年前、やっと本物の碧螺春に出会えました。
それが、今回訪ねた茶師が作った碧螺春でした。
久しぶりに本物の「炒青」で作られた碧螺春を飲んだときの感動は、今でも忘れられません。
その後、まもなくコロナ禍に入り、訪ねる予定もキャンセルせざるを得なくなりました。
ただコロナ禍の数年間、茶師が作った碧螺春を飲み、本物の碧螺春の特徴を身体で覚え、自主練に励んでいました。
そして、今回、やっと茶師を訪ねることができました。
無農薬で健康な茶畑
全ての工程を手作業で、且つ、電気を使わずにすべて薪で行うほど、徹底した伝統的な製法にこだわりで作った茶師が作る碧螺春
良質な茶葉であるだけでなく、愚直なまでに伝統的な製法にこだわりる茶師が作る本物の碧螺春。
茶師が作る碧螺春に出会えたこと、飲めることができるようになったことのしあわせを感じています。
6月初旬の開催しますXingfu極上秘蔵茶会「2024年中国緑茶新茶会」★★では、茶師が作ったこだわりの碧螺春を味わっていただきながら、碧螺春の旅についてもお話したいと思います。
どうぞ楽しみにお越しください。
中国&台湾茶教室―Tea Salon Xingfu主宰
中国茶&台湾茶研究家 今野純子