謝謝!2024年3月Xingfu秘蔵茶会「極上の中国紅茶&台湾紅茶」
先日、5日間行いました2024年Xingu秘蔵茶会「極上の中国紅茶&台湾紅茶」がすべて終了しました。
寒い中、ご参加いただきましたXingfuの生徒のみなさま、ありがとうございました。
今回の茶会は、中国と台湾と、Xingfuの茶師たちが作った紅茶の中からレッスンでは出せない、極上の茶葉をご紹介しました。
当教室では、中国茶と台湾茶が混在している講座は、初級講座の次の「中級講座」のみとなっています。
いろんな中国茶&台湾茶を飲めるのは、楽しい。
けれど、それでは深い学びができない。
当教室では、「中級講座」以降は中国烏龍茶と台湾茶と特化し、中国烏龍茶講座の人は中国茶のみ、台湾茶講座では台湾茶のみについて、「淹れる技術」と「飲む感性」を学びます。
ただ、私の中では、中国茶とか台湾茶という垣根がありません。
農作物としての茶葉であれば、良質な茶葉という一本の軸しかないからです。
今回のXingfu秘蔵茶会のテーマを「紅茶」としたのは、いくつかの理由がありました。
それは、紅茶は中国と台湾とあり、歴史があるだけでなく、現在、中国の茶産地ではほぼ紅茶生産をし、嗜好を探る面白さがあること。
また、わたし自身、毎朝、中国紅茶と台湾紅茶を飲み、愛飲しながら、その特徴の要因を探求するため中国や台湾各地で長年、製茶研究をしていること。
なにより、生徒さまたちが、時に、中国と台湾の垣根を越えて、農作物としての良質な茶葉という一本の軸で、茶葉に触れてほしかったから。
そして、知れば知るほど深く、面白く、そして難しいのが「紅茶」だからです。
例えば、今回ご紹介した「九曲紅梅」。
一言で「九曲紅梅」といっても、様々な九曲紅梅があります。
見た目が九曲紅梅でも「九曲紅梅」の特徴がわかっている人にとっては、九曲紅梅としての製茶が足りず、九曲紅梅の特徴がないと思えるものが多々あります。
当然、産地偽装も多々あります。
良質の混ざりのない茶葉であれば、品種や産地だけでなく、日にちによっての違いもあります。
銘茶師が作ったもの、弟子や茶農家が作ったものの違いなど、数えきれません。
知れば知るほど、深く面白く、そして、難しい茶葉の世界を教えてくれます。
そして、その多種多様な「九曲紅梅」のうち、どの「九曲紅梅」を飲んでいたのかで、自分の中での「九曲紅梅」の基準ができてしまいます。
今回、ご紹介した「九曲紅梅」は「究極の九曲紅梅」。
この「究極の九曲紅梅」は、「九曲紅梅」の基準とはなりません。
なぜなら、毎年できることはない、銘茶師の強いこだわりがあって出来上がった作品だからです。
今回、紹介した中国紅茶&台湾紅茶は、すべてXingfuの茶師たちが作った茶葉。
けれど、そのすべてが、同じ商品名の中でも作品のような中国紅茶&台湾紅茶ばかりでした。
Xingfuの茶師たちが思い描き、けれど、様々な条件が揃わない限り、できない作品でした。
今回は、「紅茶」をテーマに、中国や台湾という垣根を越えて、農作物としての茶葉から飲み、学ぶ茶会となりました。
楽しく交流しながらも、自分の嗜好を探り、新たな発見や出会いがあったら、うれしいです。
次回のXingfu極上秘蔵茶会は、6月初旬「新茶を味わう茶会」を予定しています。
銘茶「明前西湖龍井茶」をメインに、品種の違い、日にちごとや手工・半手工・機械の違いなど・・で予定しています。
どうぞ楽しみにお待ちください。
謝謝!
*4/20(土)4/21(日)「Xingfu能登半島地震チャリティー茶会」はすでに4/21(日)14時半~2席、4/21(日)15時半~3席のみとなりました。ご希望の方はHP「イベント予約」★★の日程を開け、「すべての日程を表示する」をクリックしてご予約をお願いいたします。
中国&台湾茶教室―Tea Salon Xingfu主宰
中国茶&台湾茶研究家 今野純子